こんにちは、高尾です。

ついに待ちに待った『ドミナリア』が発売されましたね!

近頃のエキスパンションは構築に与える影響が小さめで寂しかったのですが、『ドミナリア』は"伝説"がテーマというだけあってカードパワーが全体的に高くてビルダーの構築意欲を掻き立てます!

今回はスタンダードのデッキをご紹介するのですが、その前にメタゲームを把握するため現在MOで流行っているデッキから見ておきましょう。
いつの時代もMOはリアルより一歩先を行ってるものです。


サンプルリスト―『緑単ガルタ』

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19枚 4枚 1枚





3枚 4枚 4枚 4枚 4枚 3枚 1枚 1枚
3枚

3枚 2枚 2枚 2枚





1枚 2枚 2枚 2枚 1枚 1枚 2枚 4枚

元々チーム武蔵の行弘賢くんが前環境で愛用していたデッキで、《ラノワールのエルフ》《鉄葉のチャンピオン》を得たことで大幅に強化されました。
これまではできなかった3ターン目《原初の飢え、ガルタ》が可能になり、赤単もびっくりのぶん回りがあります。


サンプルリスト―『青白副陽コントロール』

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3枚 7枚 4枚 4枚 4枚 2枚 2枚

4枚 2枚 2枚 4枚 3枚 2枚 4枚 1枚
2枚 1枚 3枚 2枚 2枚 2枚





3枚 1枚 4枚 2枚 3枚 2枚

こちらも《封じ込め》《ドミナリアの英雄、テフェリー》によって大幅強化されたデッキ。
細かいクリーチャーの除去が苦手だったはずのこのデッキですが、《封じ込め》を得たことでその弱みもなくなりました。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》も隙を作りづらい明確なフィニッシャーで、どの能力も非常に強力です。
《燻蒸》《残骸の漂着》という2種類の全体除去を擁するだけあって、特に緑単ガルタに対して有利です。


サンプルリスト―『赤単アグロ』

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23枚 1枚





4枚 4枚 4枚 2枚 4枚 4枚 4枚

4枚 4枚 2枚





2枚 2枚 2枚 2枚 1枚 2枚 2枚 2枚

《ゴブリンの鎖回し》によって苦手としていたトークン戦術に対して相性が改善されたデッキ。
《ゴブリンの鎖回し》《損魂魔道士》と合わせて相手のクリーチャー全てに-1/-1カウンターを乗っけてくれます。
相手が《巻きつき蛇》をコントロールしていようものなら2個ずつ乗っかります!
ただこのデッキは《封じ込め》で4マナ域のクリーチャーを対処されやすくなったのが懸念です。


上記3つのデッキがMOの競技リーグで特に多かった印象です。

◆デッキコンセプト

さて、上記3つのデッキはどれも元が強いだけあって完成度が高いですよね。

ただしどんなデッキにも大抵弱点はあります。
具体的には...

・緑単ガルタ      :相手に干渉する手段を持たないためコンボチックな動きに弱い。
・青白副陽コントロール  :プレインズウォーカーのような恒久的アドバンテージ源に弱い。
・赤単アグロ      :ライフゲインに弱い。

そしてこの3つの弱点を突いたデッキが今回の赤白装備です!

まずはデッキリストをご覧下さい。


高尾 翔太―『赤白装備』

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8枚 2枚 4枚 4枚 2枚 2枚 1枚





4枚 4枚 2枚 4枚 3枚 1枚

2枚 4枚 4枚 4枚 2枚 3枚





3枚 1枚 3枚 2枚 1枚 3枚 2枚

リミテッドデッキかよ!と思うかもしれませんが侮るなかれ。
デッキのほとんどのクリーチャーが装備品と相性が良すぎて1体でも放置されたら勝ててしまいます。
オーラデッキと違ってクリーチャーが除去されてもアドバンテージを取られるわけではないですし、除去されても武装した二の矢三の矢が相手を襲い掛かります。

デッキの中でも特に注目して欲しいのが《上級建設官、スラム》《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》のコンボ。
これで1マナの装備品をタダで唱えつつドローすることができるので、うまくいけば4ターン目にはかなりサイズのデカい《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》が攻撃します。
警戒もついてるので《黎明をもたらす者ライラ》も顔負けの性能ですし、何より《封じ込め》されません。

これらを処理されたとしても10/10トランプル相当の《炎のチャンピオン》や3/1速攻を毎ターン3、4体出す《炎の番人、ヴァルダーク》が火を吹きます。

その他の採用カードについて説明します。


航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ


普通に強いのはもちろんですが、"威迫"クリーチャーが武装すると厄介極まりないです。

再鍛の黒き剣


1マナの装備品もいいですが、伝説のクリーチャーが多いならこの装備品も欠かせません。
土地の数だけ強くなるのでマナフラッド受けとして最適で、《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》を厳つい生物にできます。


ウルザの後継、カーン


単純なアドバンテージ源としてはさることながら、アーティファクトを多用するデッキなので大マイナス能力が非常に強力で3/3~5/5相当のトークンを生成できます。
クリーチャーだけでは装備先の頭数が足りなかったのですが、このパワーカードのおかげでデッキが引き締まりました(笑)


モックス・アンバー


ほとんどのクリーチャーが伝説でることから無理なく使うことができます。
2ターン目に《上級建設官、スラム》《モックス・アンバー》、3ターン目に《ウルザの後継、カーン》なんて動きも可能です。


続いてサイドボードです。

ヤヤの焼身猛火


小型クリーチャーやプレインズウォーカーをまとめて焼き払う用に。


従者の献身


赤系アグロにサイドインします。
装備品だけでなくもちろんオーラにもシナジーがあるのがポイント。


砂漠の拘留


確定除去枠。
こちらもオーラシナジーがあることから《排斥》より優先しました。
起動型能力も止められるので《スカラベの神》《熱烈の神ハゾレト》に対しても有効です。

◆終わりに

如何でしたでしょうか。
正直試行回数は少ないのでトップメタ3つにどこまで戦えるかはわかりませんが、爆発力はあるので可能性を感じてます。
青白オーラというデッキも構築級だったくらいですし装備品デッキも案外戦えるはず!

ちなみに《ウルザの後継、カーン》は使った感じ、アーティファクトを多用するデッキなら常軌を逸した強さです。
様々なデッキで入り得ますし、どの構築フォーマットでも強いようなのでむしろ今の値段は安いとすら思っています。
いずれ買おうと思ってる方はお早めに!

『ドミナリア』は多くの可能性を秘めてるので今後どんなデッキが出てくるのか見ものですね~。
僕もプロツアーに向けてベストなデッキ選択をしたいところです。

それではまた!