皆さんお久しぶりです。
今回はGPやPTQなどのルール適用度「競技」に該当するイベントに参加する際に、これまで僕が経験してきたノウハウを伝えたいと思います。 普段の大会と同じように臨むと予期しないゲームロスなどの裁定が出るかもしれません。せっかく大きな大会に出たのにそんな事はもちろん嫌ですよね。
自分はもちろん対戦相手も含め皆が気持ちよくイベントを楽しめるように、これからGPやPTQなどの競技イベントに参加してみようと思っている方にこの記事が力になれれば幸いです。
競技イベントとは?
まず競技と一般イベントはどのような事が違うのか。そしてどのような大会が競技イベントとよばれるものなのかを説明します。
マジックの大会には必ずルール適用度(以下REL)というものが存在します。
「プロ」「競技」「一般」の3つがあり、プレイヤーのゲーム中の誤りに対するペナルティやゲームの直し方の基準、運営に必要なジャッジレベル、デッキリストやデッキチェックの必要性、取得できるプレインズウォーカーポイント(PWP)の倍率などが変わってくるのが大きな特徴です。
「競技」に該当する大会は近年のイベントであれば、
・グランプリ/Grand Prix 1日目 ※グランプリ2日目のRELはプロ
・グランプリ・トライアル/Grand Prix Trial
・プロツアー予選/Pro Tour Qualifier (PTQ)
・プロツアー予備予選/Preliminary PTQ (PPTQ)
・プロツアー地域予選/Regional PTQ (RPTQ)
・国別選手権/National Championship
上記に加えてWPNプレミアイベント本戦や一部の認定大会が該当します。
逆に「一般」の大会は上記以外の店舗大会・イベントなどが該当します。
フライデーナイトマジック(FNM)やプレリリース、スタンダードショーダウン、アリーナリーグなどがこれに該当します。
REL「プロ」についてここでは詳しく書きませんが、ペナルティ指針は「競技」と変わりません。異なるのはゲーム中の盤面に対して外部から干渉してはいけないと思って頂ければよいと思います。(外部からの情報制限)
競技大会の事前準備
ではいざ競技大会に出るとなった時に準備しないといけない事を下記に記します。
①大会の事前予約
まずは出ると決めたら大会の予約です。
参加予約は確実に。
近年のGPはネットでの事前予約が必須です。最近は参加者も増えてすぐに事前受付が定員締切になる事も珍しくないので、事前予約受付が始まったら忘れずにすぐ予約するようにしましょう。他のイベントも事前予約・当日予約などがあるので開催情報を調べて必要に応じ事前予約をしましょう。
個人的には当日・事前両方ある場合も事前予約をしておく事をオススメします。
(定員足切りが無くなりますし、イベント主催の方も事前予約人数はわかれば事前準備などをしやすいので)
②ゲームで使う物の準備
デッキ
まず自分の使用するデッキです。また、そのデッキで使うトークンも用意しておいてください。
トークンをコインやダイスで代用する人もいますが、個人的には公式のトークンの方がトークンの持っている効果やP/Tが分かりやすいのでトラブルが起こりづらいと思います。
マジックのカード、デッキと同じ色や柄のスリーブ、お金などはトラブルの元になるので絶対にトークンの代用として使用しないでください。
特にリミテッドで見られるのですが、トークンが無いからデッキ外の(トークンカード以外の)マジックのカードを裏向きでトークンとして使用する方がいます。しかし、マジックのカードをトークンとして使用してはならないとルールに明記されているので止めましょう。
ダイス
クリーチャーの修正値やプレインズウォーカの忠誠値を示すものとして用意するようにしましょう。
先攻後攻もダイスで決めるので持っておきましょう。
メモ帳・ボールペン
お互いのライフを書くためのメモ帳を用意する必要があります。
また、メモ帳や試合の結果を記入する際にもボールペンが必要です。(鉛筆などは後で結果を改竄出来てしまうので必ずボールペンを!)
「一般」の大会であればライフを20面ダイス・ライフカウンター・スマホアプリなどで管理している方もいると思いますが、「競技」の大会ではお互いのライフ管理をするために必ずメモ帳を使用してください。
ライフの増減の際には「2点のダメージを受けて、残りライフ15です。」というように、変化する量と変化後のライフを確認しあい、お互いに間違いを起こさないようにしましょう。このように確認をしながら記入をしていけば、もしお互いのライフの認識が異なっていても、メモ帳を辿れば正しいゲームに修正出来るケースが多いです。
スリーブ
普段何気なく使用しているスリーブですが、競技イベントでは汚れや破れ、傷の度合いを詳しくチェックされます。
スリーブが曲がっていた、汚れていた等で特定のカードが判別出来てしまう場合、それが有利になるようであればゲームロス(ゲームの敗北)になるといったケースをよく聞きます。
細かく書くと色々なダメなケースがあるのですが、これをすれば(ほぼ)間違いない回避方法を書きます。
1.スリーブを買う
この際、裏面が透けないものを選んで買ってください。どれが透けるかわからない場合は店員さんに相談すれば教えてもらえると思います。
↓
2.デッキにスリーブを入れる前に「スリーブだけ」をシャッフルする
例えば40枚×2袋で梱包されているスリーブはサイズが袋ごとに微妙に違うことがあります。デッキ内の呪文・土地・サイドボードをソートした状態で1袋目のスリーブから順に入れていくと、前半の束には呪文、後半の束には土地・サイドボードに分かれるという事態が意図せずに起きることがあります。ですのでまずは予めスリーブをランダムにシャッフルしておきます。
↓
3.スリーブに入れる前にデッキとサイドボードを混ぜてシャッフルし、シャッフルしたカードをスリーブに入れる
↓
4.デッキとサイドボードを並べ直し、特定のカードが判別が出来ないかセルフチェックする
スリーブの丈や幅が違ったり、デッキを横から見たときに明らかに区別がつくスリーブが数枚あるようなら、そういったものはスリーブを変えましょう。新品をつけたからといって大丈夫という訳ではではありません。
もし自分でチェックをしても何を基準にしていいか分からない方は身近にいる認定ジャッジ・お店の店員さん・友人に見てもらいましょう。ただし当日はイベント運営で忙しいので早いタイミングで声をかけるなどの配慮をするようにしましょう。
↓
5.試合と試合のラウンド間に時間がある時だけでもスリーブの状態を確認する
スリーブは消耗品です。新品に入れ替えても、もしかすると数ラウンド後にはダメになっているかもしれません。
今朝は大丈夫だったのに…
・
・
・
このように新品に変えたから大丈夫、ではなく確認したから大丈夫という意識でいればよっぽどの事がない限りスリーブでのペナルティは回避出来ると思います。僕は十数年マジックを遊び続けていますが、スリーブでのペナルティは受けた事が無いので、上記の事を行えば大丈夫だと思います。
③デッキリストの準備
「競技」の大会では自分のデッキの"デッキリスト"が必要になります。デッキリストの提出には事前にネットでデッキリストを提出する場合と、大会当日に紙に記入したデッキリストを提出する2種類があります。事前に大会概要を確認して提出を行いましょう。
個人的には当日提出の場合でも前日にはデッキリストを記入しておく事をオススメします。
寝坊や道路の渋滞、公共交通機関の遅延、その他にも予期せぬ事態になっても、予めデッキリストを記入していると提出遅れのゲームロスを防ぐ事が出来るかもしれません。
④+αであると便利なもの
グランプリのような大きい大会では会場が非常に広く、更に混み入っているので各ラウンドの対戦組み合わせを紙のペアリングシートで確認するのは面倒です。
会場では他のイベントも進行しており、自分の参加している大会の開始アナウンスを聞き逃してしまうかもしれません。そのような事態を防ぐ為、スマートフォンで見れるオンラインペアリングのアプリを事前にインストールしておくと良いでしょう。
BIG MAGIC提供
『BM Pairing』
晴れる屋提供
『smart pairing』
上記の2つをインストールしておけば国内の大会では大丈夫でしょう。基本的にプッシュ通知で知らせてくれるのでペアリングが発表されればすぐ気づけますし、会場を歩き回らなくても済むのでとても便利です。
大会当日のアレコレ
大会当日での気をつける事を記します。主にゲーム中の事ですね。
①ゲーム開始時(終了時も)
まずサイドボードが元の状態に戻っているか確認しましょう。
この一手間をする事でサイドボードを戻し忘れたままゲームを開始する事を回避出来ます。かく言う自分も戻し忘れでゲームロスになった事もありますし、経験がある方も少なくないと思います。それ以後は上記の確認を毎回するようにしています。
上記に関係する話でもあるのですが、第1ゲームの開始時や途中でサイドの戻し忘れといったデッキの不備に気づいた場合、ゲームを一度止めて必ずジャッジに申告してください。戻し忘れのデッキでゲームを続けることは不正行為となり失格となることがあります。
また、自分が誘発忘れをした事に後から気付いた場合もその場でジャッジを呼んでください。誘発処理を忘れたことで自分が有利な状況になっていることに気づいたにも関わらず、黙ってゲームを続行することは不正行為となり、これも失格となりかねません。
最後に、相手やジャッジに嘘をつかないでください。
ジャッジが呼ばれ、ゲームを修復をするための聞き取りをする中で、あなたの発言に嘘があったり内容が変化し続ける状況になったならゲームは続行不可能と判断され、あなたは失格となるでしょう。このような不正に関しては大会出場停止などの重いペナルティになる場合があります。
これは知っておいてほしいのですが、ジャッジはゲームの誤りを取り調べる警察官でもペナルティを下す裁判官でもありません。マジックというゲームを適正な状態にするお手伝いをしてくれている方々です。
ですから、ジャッジを呼ぶ事を躊躇ってゲームを曖昧にするのではなく、気軽にジャッジの方に頼りましょう。あなたからジャッジを呼んだのであれば、あなたを一方的に邪険する事はないでしょう。
正直に言えば勝てているゲームを負けになる事もあるかもしれません。勝ちを前に葛藤するかもしれませんが、絶対に不正は自分の為になりません。次に活かすと思って正直に向き合ってください。
②やったらダメな事
ちょっと前段で色々書いちゃいましたが、やったらダメな事を書いときます。
1.嘘をつく
伝えるのは真実のみにしましょう。
2.ゲームの勝敗をマジックのゲーム以外の方法で決める
ゲームの勝敗を決めていいのは3種類だけです。
「ゲームをして純粋な勝敗で決する」
「僕の負けでいいのであなたに無償で勝ちを譲ります(トスをする)」
「物品や賞品の授受なく、ゲーム及びマッチをID(インテンショナル・ドロー/Intentional Draw)する。(合意による引き分け)」
これら以外は絶対に行ってはいけません。
「ダイスで勝敗を決めよう」、「物品をあげるから勝ちを譲ってくれ。」などをもし対戦相手に申し込まれた場合は速やかにジャッジを呼びましょう。またゲームやマッチが進まない状態も速やかにジャッジを呼ぶとよいでしょう。
3.外部情報の参照、電子媒体の使用、無断離席
対戦のテーブルに着席したらスマートフォンなどの電子機器で情報を見たり調べたりすることは出来ません。また、紙に書いたメモであってもゲームをしている間は持ち込んで見る事は出来ません。そして、ジャッジの許可無く離席することも出来ません。
もし、ゲーム中に電話が掛かってきた、トイレに行きたくなったなど困った事が発生したら近くのジャッジを呼びましょう。
(例外としてサイドボードの入れ替え中のみ、事前に書いてきたサイドプランを見る事は可能です。その際も「サイドプランを見ます。」と一言あると優しいですね。)
4.他の人のゲームに口を出すこと
他の人のゲームに口を出すことはアドバイスとなり、言った人・言われた人ともペナルティを受ける事になりかねません。能力の誘発忘れに関しても絶対に口を挟まないでください。観戦する時は何が起こっても絶対にリアクションせず、口を挟まないようにしましょう。
ただし、ルール上でおかしな事になっていると思った場合は「すみません、ちょっとゲームを止めてください。」と伝えて、ジャッジを呼んでください。
(例えば手札が8枚なのにディスカードを忘れているとか、5マナしかないのに6マナのカードをプレイし続行しようとしているとか)
実際に観戦しているとわかると思いますが、目の前で起こったことが誘発忘れなのかルールの誤りなのか、見た瞬間に判断するのはとても難しいです。ルールに少しでも自信が無いのであれば、ゲームは観戦するだけにして指摘はしないようにしましょう。
また、REL:プロの場合はルール上の誤りであろうがなんだろうが、口を挟んではいけません。GP2日目を観戦している際は特に注意しましょう。
・
・
・
以上、長々と書きましたが普段マジックを遊んでいるだけだと意外と教えて貰うことの少ない事が多いと思います。ゲーム自体は変わらずマジックなので、「へー、そんな決まりもあるんだね」という事を知ってもらえればいいかなと思います。
この記事を読んで、一人でも多くの方にペナルティやトラブルを未然に回避して頂ければ幸いです。
・グランプリ・トライアル/Grand Prix Trial
・プロツアー予選/Pro Tour Qualifier (PTQ)
・プロツアー予備予選/Preliminary PTQ (PPTQ)
・プロツアー地域予選/Regional PTQ (RPTQ)
・国別選手権/National Championship
参加予約は確実に。
デッキ
まず自分の使用するデッキです。また、そのデッキで使うトークンも用意しておいてください。
トークンをコインやダイスで代用する人もいますが、個人的には公式のトークンの方がトークンの持っている効果やP/Tが分かりやすいのでトラブルが起こりづらいと思います。
マジックのカード、デッキと同じ色や柄のスリーブ、お金などはトラブルの元になるので絶対にトークンの代用として使用しないでください。
特にリミテッドで見られるのですが、トークンが無いからデッキ外の(トークンカード以外の)マジックのカードを裏向きでトークンとして使用する方がいます。しかし、マジックのカードをトークンとして使用してはならないとルールに明記されているので止めましょう。
ダイス
クリーチャーの修正値やプレインズウォーカの忠誠値を示すものとして用意するようにしましょう。
先攻後攻もダイスで決めるので持っておきましょう。
メモ帳・ボールペン
お互いのライフを書くためのメモ帳を用意する必要があります。
また、メモ帳や試合の結果を記入する際にもボールペンが必要です。(鉛筆などは後で結果を改竄出来てしまうので必ずボールペンを!)
「一般」の大会であればライフを20面ダイス・ライフカウンター・スマホアプリなどで管理している方もいると思いますが、「競技」の大会ではお互いのライフ管理をするために必ずメモ帳を使用してください。
ライフの増減の際には「2点のダメージを受けて、残りライフ15です。」というように、変化する量と変化後のライフを確認しあい、お互いに間違いを起こさないようにしましょう。このように確認をしながら記入をしていけば、もしお互いのライフの認識が異なっていても、メモ帳を辿れば正しいゲームに修正出来るケースが多いです。
スリーブ
普段何気なく使用しているスリーブですが、競技イベントでは汚れや破れ、傷の度合いを詳しくチェックされます。
スリーブが曲がっていた、汚れていた等で特定のカードが判別出来てしまう場合、それが有利になるようであればゲームロス(ゲームの敗北)になるといったケースをよく聞きます。
細かく書くと色々なダメなケースがあるのですが、これをすれば(ほぼ)間違いない回避方法を書きます。
1.スリーブを買う
この際、裏面が透けないものを選んで買ってください。どれが透けるかわからない場合は店員さんに相談すれば教えてもらえると思います。
↓
2.デッキにスリーブを入れる前に「スリーブだけ」をシャッフルする
例えば40枚×2袋で梱包されているスリーブはサイズが袋ごとに微妙に違うことがあります。デッキ内の呪文・土地・サイドボードをソートした状態で1袋目のスリーブから順に入れていくと、前半の束には呪文、後半の束には土地・サイドボードに分かれるという事態が意図せずに起きることがあります。ですのでまずは予めスリーブをランダムにシャッフルしておきます。
↓
3.スリーブに入れる前にデッキとサイドボードを混ぜてシャッフルし、シャッフルしたカードをスリーブに入れる
↓
4.デッキとサイドボードを並べ直し、特定のカードが判別が出来ないかセルフチェックする
スリーブの丈や幅が違ったり、デッキを横から見たときに明らかに区別がつくスリーブが数枚あるようなら、そういったものはスリーブを変えましょう。新品をつけたからといって大丈夫という訳ではではありません。
もし自分でチェックをしても何を基準にしていいか分からない方は身近にいる認定ジャッジ・お店の店員さん・友人に見てもらいましょう。ただし当日はイベント運営で忙しいので早いタイミングで声をかけるなどの配慮をするようにしましょう。
↓
5.試合と試合のラウンド間に時間がある時だけでもスリーブの状態を確認する
スリーブは消耗品です。新品に入れ替えても、もしかすると数ラウンド後にはダメになっているかもしれません。
今朝は大丈夫だったのに…
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このように新品に変えたから大丈夫、ではなく確認したから大丈夫という意識でいればよっぽどの事がない限りスリーブでのペナルティは回避出来ると思います。僕は十数年マジックを遊び続けていますが、スリーブでのペナルティは受けた事が無いので、上記の事を行えば大丈夫だと思います。
③デッキリストの準備
「競技」の大会では自分のデッキの"デッキリスト"が必要になります。デッキリストの提出には事前にネットでデッキリストを提出する場合と、大会当日に紙に記入したデッキリストを提出する2種類があります。事前に大会概要を確認して提出を行いましょう。
個人的には当日提出の場合でも前日にはデッキリストを記入しておく事をオススメします。
寝坊や道路の渋滞、公共交通機関の遅延、その他にも予期せぬ事態になっても、予めデッキリストを記入していると提出遅れのゲームロスを防ぐ事が出来るかもしれません。
④+αであると便利なもの
グランプリのような大きい大会では会場が非常に広く、更に混み入っているので各ラウンドの対戦組み合わせを紙のペアリングシートで確認するのは面倒です。
会場では他のイベントも進行しており、自分の参加している大会の開始アナウンスを聞き逃してしまうかもしれません。そのような事態を防ぐ為、スマートフォンで見れるオンラインペアリングのアプリを事前にインストールしておくと良いでしょう。
BIG MAGIC提供
『BM Pairing』
晴れる屋提供
『smart pairing』
上記の2つをインストールしておけば国内の大会では大丈夫でしょう。基本的にプッシュ通知で知らせてくれるのでペアリングが発表されればすぐ気づけますし、会場を歩き回らなくても済むのでとても便利です。
大会当日のアレコレ
大会当日での気をつける事を記します。主にゲーム中の事ですね。
①ゲーム開始時(終了時も)
まずサイドボードが元の状態に戻っているか確認しましょう。
この一手間をする事でサイドボードを戻し忘れたままゲームを開始する事を回避出来ます。かく言う自分も戻し忘れでゲームロスになった事もありますし、経験がある方も少なくないと思います。それ以後は上記の確認を毎回するようにしています。
上記に関係する話でもあるのですが、第1ゲームの開始時や途中でサイドの戻し忘れといったデッキの不備に気づいた場合、ゲームを一度止めて必ずジャッジに申告してください。戻し忘れのデッキでゲームを続けることは不正行為となり失格となることがあります。
また、自分が誘発忘れをした事に後から気付いた場合もその場でジャッジを呼んでください。誘発処理を忘れたことで自分が有利な状況になっていることに気づいたにも関わらず、黙ってゲームを続行することは不正行為となり、これも失格となりかねません。
最後に、相手やジャッジに嘘をつかないでください。
ジャッジが呼ばれ、ゲームを修復をするための聞き取りをする中で、あなたの発言に嘘があったり内容が変化し続ける状況になったならゲームは続行不可能と判断され、あなたは失格となるでしょう。このような不正に関しては大会出場停止などの重いペナルティになる場合があります。
これは知っておいてほしいのですが、ジャッジはゲームの誤りを取り調べる警察官でもペナルティを下す裁判官でもありません。マジックというゲームを適正な状態にするお手伝いをしてくれている方々です。
ですから、ジャッジを呼ぶ事を躊躇ってゲームを曖昧にするのではなく、気軽にジャッジの方に頼りましょう。あなたからジャッジを呼んだのであれば、あなたを一方的に邪険する事はないでしょう。
正直に言えば勝てているゲームを負けになる事もあるかもしれません。勝ちを前に葛藤するかもしれませんが、絶対に不正は自分の為になりません。次に活かすと思って正直に向き合ってください。
②やったらダメな事
ちょっと前段で色々書いちゃいましたが、やったらダメな事を書いときます。
1.嘘をつく
伝えるのは真実のみにしましょう。
2.ゲームの勝敗をマジックのゲーム以外の方法で決める
ゲームの勝敗を決めていいのは3種類だけです。
「ゲームをして純粋な勝敗で決する」
「僕の負けでいいのであなたに無償で勝ちを譲ります(トスをする)」
「物品や賞品の授受なく、ゲーム及びマッチをID(インテンショナル・ドロー/Intentional Draw)する。(合意による引き分け)」
これら以外は絶対に行ってはいけません。
「ダイスで勝敗を決めよう」、「物品をあげるから勝ちを譲ってくれ。」などをもし対戦相手に申し込まれた場合は速やかにジャッジを呼びましょう。またゲームやマッチが進まない状態も速やかにジャッジを呼ぶとよいでしょう。
3.外部情報の参照、電子媒体の使用、無断離席
対戦のテーブルに着席したらスマートフォンなどの電子機器で情報を見たり調べたりすることは出来ません。また、紙に書いたメモであってもゲームをしている間は持ち込んで見る事は出来ません。そして、ジャッジの許可無く離席することも出来ません。
もし、ゲーム中に電話が掛かってきた、トイレに行きたくなったなど困った事が発生したら近くのジャッジを呼びましょう。
(例外としてサイドボードの入れ替え中のみ、事前に書いてきたサイドプランを見る事は可能です。その際も「サイドプランを見ます。」と一言あると優しいですね。)
4.他の人のゲームに口を出すこと
他の人のゲームに口を出すことはアドバイスとなり、言った人・言われた人ともペナルティを受ける事になりかねません。能力の誘発忘れに関しても絶対に口を挟まないでください。観戦する時は何が起こっても絶対にリアクションせず、口を挟まないようにしましょう。
ただし、ルール上でおかしな事になっていると思った場合は「すみません、ちょっとゲームを止めてください。」と伝えて、ジャッジを呼んでください。
(例えば手札が8枚なのにディスカードを忘れているとか、5マナしかないのに6マナのカードをプレイし続行しようとしているとか)
実際に観戦しているとわかると思いますが、目の前で起こったことが誘発忘れなのかルールの誤りなのか、見た瞬間に判断するのはとても難しいです。ルールに少しでも自信が無いのであれば、ゲームは観戦するだけにして指摘はしないようにしましょう。
また、REL:プロの場合はルール上の誤りであろうがなんだろうが、口を挟んではいけません。GP2日目を観戦している際は特に注意しましょう。
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以上、長々と書きましたが普段マジックを遊んでいるだけだと意外と教えて貰うことの少ない事が多いと思います。ゲーム自体は変わらずマジックなので、「へー、そんな決まりもあるんだね」という事を知ってもらえればいいかなと思います。
この記事を読んで、一人でも多くの方にペナルティやトラブルを未然に回避して頂ければ幸いです。
クリーチャーの修正値やプレインズウォーカの忠誠値を示すものとして用意するようにしましょう。 先攻後攻もダイスで決めるので持っておきましょう。
メモ帳・ボールペン
お互いのライフを書くためのメモ帳を用意する必要があります。
また、メモ帳や試合の結果を記入する際にもボールペンが必要です。(鉛筆などは後で結果を改竄出来てしまうので必ずボールペンを!)
「一般」の大会であればライフを20面ダイス・ライフカウンター・スマホアプリなどで管理している方もいると思いますが、「競技」の大会ではお互いのライフ管理をするために必ずメモ帳を使用してください。
ライフの増減の際には「2点のダメージを受けて、残りライフ15です。」というように、変化する量と変化後のライフを確認しあい、お互いに間違いを起こさないようにしましょう。このように確認をしながら記入をしていけば、もしお互いのライフの認識が異なっていても、メモ帳を辿れば正しいゲームに修正出来るケースが多いです。
スリーブ
普段何気なく使用しているスリーブですが、競技イベントでは汚れや破れ、傷の度合いを詳しくチェックされます。
スリーブが曲がっていた、汚れていた等で特定のカードが判別出来てしまう場合、それが有利になるようであればゲームロス(ゲームの敗北)になるといったケースをよく聞きます。
細かく書くと色々なダメなケースがあるのですが、これをすれば(ほぼ)間違いない回避方法を書きます。
1.スリーブを買う
この際、裏面が透けないものを選んで買ってください。どれが透けるかわからない場合は店員さんに相談すれば教えてもらえると思います。
↓
2.デッキにスリーブを入れる前に「スリーブだけ」をシャッフルする
例えば40枚×2袋で梱包されているスリーブはサイズが袋ごとに微妙に違うことがあります。デッキ内の呪文・土地・サイドボードをソートした状態で1袋目のスリーブから順に入れていくと、前半の束には呪文、後半の束には土地・サイドボードに分かれるという事態が意図せずに起きることがあります。ですのでまずは予めスリーブをランダムにシャッフルしておきます。
↓
3.スリーブに入れる前にデッキとサイドボードを混ぜてシャッフルし、シャッフルしたカードをスリーブに入れる
↓
4.デッキとサイドボードを並べ直し、特定のカードが判別が出来ないかセルフチェックする
スリーブの丈や幅が違ったり、デッキを横から見たときに明らかに区別がつくスリーブが数枚あるようなら、そういったものはスリーブを変えましょう。新品をつけたからといって大丈夫という訳ではではありません。
もし自分でチェックをしても何を基準にしていいか分からない方は身近にいる認定ジャッジ・お店の店員さん・友人に見てもらいましょう。ただし当日はイベント運営で忙しいので早いタイミングで声をかけるなどの配慮をするようにしましょう。
↓
5.試合と試合のラウンド間に時間がある時だけでもスリーブの状態を確認する
スリーブは消耗品です。新品に入れ替えても、もしかすると数ラウンド後にはダメになっているかもしれません。
今朝は大丈夫だったのに…
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・
このように新品に変えたから大丈夫、ではなく確認したから大丈夫という意識でいればよっぽどの事がない限りスリーブでのペナルティは回避出来ると思います。僕は十数年マジックを遊び続けていますが、スリーブでのペナルティは受けた事が無いので、上記の事を行えば大丈夫だと思います。
③デッキリストの準備
「競技」の大会では自分のデッキの"デッキリスト"が必要になります。デッキリストの提出には事前にネットでデッキリストを提出する場合と、大会当日に紙に記入したデッキリストを提出する2種類があります。事前に大会概要を確認して提出を行いましょう。
個人的には当日提出の場合でも前日にはデッキリストを記入しておく事をオススメします。
寝坊や道路の渋滞、公共交通機関の遅延、その他にも予期せぬ事態になっても、予めデッキリストを記入していると提出遅れのゲームロスを防ぐ事が出来るかもしれません。
④+αであると便利なもの
グランプリのような大きい大会では会場が非常に広く、更に混み入っているので各ラウンドの対戦組み合わせを紙のペアリングシートで確認するのは面倒です。
会場では他のイベントも進行しており、自分の参加している大会の開始アナウンスを聞き逃してしまうかもしれません。そのような事態を防ぐ為、スマートフォンで見れるオンラインペアリングのアプリを事前にインストールしておくと良いでしょう。
BIG MAGIC提供
『BM Pairing』
晴れる屋提供
『smart pairing』
上記の2つをインストールしておけば国内の大会では大丈夫でしょう。基本的にプッシュ通知で知らせてくれるのでペアリングが発表されればすぐ気づけますし、会場を歩き回らなくても済むのでとても便利です。
大会当日のアレコレ
大会当日での気をつける事を記します。主にゲーム中の事ですね。
①ゲーム開始時(終了時も)
まずサイドボードが元の状態に戻っているか確認しましょう。
この一手間をする事でサイドボードを戻し忘れたままゲームを開始する事を回避出来ます。かく言う自分も戻し忘れでゲームロスになった事もありますし、経験がある方も少なくないと思います。それ以後は上記の確認を毎回するようにしています。
上記に関係する話でもあるのですが、第1ゲームの開始時や途中でサイドの戻し忘れといったデッキの不備に気づいた場合、ゲームを一度止めて必ずジャッジに申告してください。戻し忘れのデッキでゲームを続けることは不正行為となり失格となることがあります。
また、自分が誘発忘れをした事に後から気付いた場合もその場でジャッジを呼んでください。誘発処理を忘れたことで自分が有利な状況になっていることに気づいたにも関わらず、黙ってゲームを続行することは不正行為となり、これも失格となりかねません。
最後に、相手やジャッジに嘘をつかないでください。
ジャッジが呼ばれ、ゲームを修復をするための聞き取りをする中で、あなたの発言に嘘があったり内容が変化し続ける状況になったならゲームは続行不可能と判断され、あなたは失格となるでしょう。このような不正に関しては大会出場停止などの重いペナルティになる場合があります。
これは知っておいてほしいのですが、ジャッジはゲームの誤りを取り調べる警察官でもペナルティを下す裁判官でもありません。マジックというゲームを適正な状態にするお手伝いをしてくれている方々です。
ですから、ジャッジを呼ぶ事を躊躇ってゲームを曖昧にするのではなく、気軽にジャッジの方に頼りましょう。あなたからジャッジを呼んだのであれば、あなたを一方的に邪険する事はないでしょう。
正直に言えば勝てているゲームを負けになる事もあるかもしれません。勝ちを前に葛藤するかもしれませんが、絶対に不正は自分の為になりません。次に活かすと思って正直に向き合ってください。
②やったらダメな事
ちょっと前段で色々書いちゃいましたが、やったらダメな事を書いときます。
1.嘘をつく
伝えるのは真実のみにしましょう。
2.ゲームの勝敗をマジックのゲーム以外の方法で決める
ゲームの勝敗を決めていいのは3種類だけです。
「ゲームをして純粋な勝敗で決する」
「僕の負けでいいのであなたに無償で勝ちを譲ります(トスをする)」
「物品や賞品の授受なく、ゲーム及びマッチをID(インテンショナル・ドロー/Intentional Draw)する。(合意による引き分け)」
これら以外は絶対に行ってはいけません。
「ダイスで勝敗を決めよう」、「物品をあげるから勝ちを譲ってくれ。」などをもし対戦相手に申し込まれた場合は速やかにジャッジを呼びましょう。またゲームやマッチが進まない状態も速やかにジャッジを呼ぶとよいでしょう。
3.外部情報の参照、電子媒体の使用、無断離席
対戦のテーブルに着席したらスマートフォンなどの電子機器で情報を見たり調べたりすることは出来ません。また、紙に書いたメモであってもゲームをしている間は持ち込んで見る事は出来ません。そして、ジャッジの許可無く離席することも出来ません。
もし、ゲーム中に電話が掛かってきた、トイレに行きたくなったなど困った事が発生したら近くのジャッジを呼びましょう。
(例外としてサイドボードの入れ替え中のみ、事前に書いてきたサイドプランを見る事は可能です。その際も「サイドプランを見ます。」と一言あると優しいですね。)
4.他の人のゲームに口を出すこと
他の人のゲームに口を出すことはアドバイスとなり、言った人・言われた人ともペナルティを受ける事になりかねません。能力の誘発忘れに関しても絶対に口を挟まないでください。観戦する時は何が起こっても絶対にリアクションせず、口を挟まないようにしましょう。
ただし、ルール上でおかしな事になっていると思った場合は「すみません、ちょっとゲームを止めてください。」と伝えて、ジャッジを呼んでください。
(例えば手札が8枚なのにディスカードを忘れているとか、5マナしかないのに6マナのカードをプレイし続行しようとしているとか)
実際に観戦しているとわかると思いますが、目の前で起こったことが誘発忘れなのかルールの誤りなのか、見た瞬間に判断するのはとても難しいです。ルールに少しでも自信が無いのであれば、ゲームは観戦するだけにして指摘はしないようにしましょう。
また、REL:プロの場合はルール上の誤りであろうがなんだろうが、口を挟んではいけません。GP2日目を観戦している際は特に注意しましょう。
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以上、長々と書きましたが普段マジックを遊んでいるだけだと意外と教えて貰うことの少ない事が多いと思います。ゲーム自体は変わらずマジックなので、「へー、そんな決まりもあるんだね」という事を知ってもらえればいいかなと思います。
この記事を読んで、一人でも多くの方にペナルティやトラブルを未然に回避して頂ければ幸いです。
普段何気なく使用しているスリーブですが、競技イベントでは汚れや破れ、傷の度合いを詳しくチェックされます。
スリーブが曲がっていた、汚れていた等で特定のカードが判別出来てしまう場合、それが有利になるようであればゲームロス(ゲームの敗北)になるといったケースをよく聞きます。 細かく書くと色々なダメなケースがあるのですが、これをすれば(ほぼ)間違いない回避方法を書きます。
この際、裏面が透けないものを選んで買ってください。どれが透けるかわからない場合は店員さんに相談すれば教えてもらえると思います。
例えば40枚×2袋で梱包されているスリーブはサイズが袋ごとに微妙に違うことがあります。デッキ内の呪文・土地・サイドボードをソートした状態で1袋目のスリーブから順に入れていくと、前半の束には呪文、後半の束には土地・サイドボードに分かれるという事態が意図せずに起きることがあります。ですのでまずは予めスリーブをランダムにシャッフルしておきます。
スリーブの丈や幅が違ったり、デッキを横から見たときに明らかに区別がつくスリーブが数枚あるようなら、そういったものはスリーブを変えましょう。新品をつけたからといって大丈夫という訳ではではありません。
もし自分でチェックをしても何を基準にしていいか分からない方は身近にいる認定ジャッジ・お店の店員さん・友人に見てもらいましょう。ただし当日はイベント運営で忙しいので早いタイミングで声をかけるなどの配慮をするようにしましょう。
5.試合と試合のラウンド間に時間がある時だけでもスリーブの状態を確認する
スリーブは消耗品です。新品に入れ替えても、もしかすると数ラウンド後にはダメになっているかもしれません。
今朝は大丈夫だったのに…
このように新品に変えたから大丈夫、ではなく確認したから大丈夫という意識でいればよっぽどの事がない限りスリーブでのペナルティは回避出来ると思います。僕は十数年マジックを遊び続けていますが、スリーブでのペナルティは受けた事が無いので、上記の事を行えば大丈夫だと思います。
③デッキリストの準備
「競技」の大会では自分のデッキの"デッキリスト"が必要になります。デッキリストの提出には事前にネットでデッキリストを提出する場合と、大会当日に紙に記入したデッキリストを提出する2種類があります。事前に大会概要を確認して提出を行いましょう。
個人的には当日提出の場合でも前日にはデッキリストを記入しておく事をオススメします。
寝坊や道路の渋滞、公共交通機関の遅延、その他にも予期せぬ事態になっても、予めデッキリストを記入していると提出遅れのゲームロスを防ぐ事が出来るかもしれません。
④+αであると便利なもの
グランプリのような大きい大会では会場が非常に広く、更に混み入っているので各ラウンドの対戦組み合わせを紙のペアリングシートで確認するのは面倒です。
会場では他のイベントも進行しており、自分の参加している大会の開始アナウンスを聞き逃してしまうかもしれません。そのような事態を防ぐ為、スマートフォンで見れるオンラインペアリングのアプリを事前にインストールしておくと良いでしょう。
BIG MAGIC提供 『BM Pairing』 |
晴れる屋提供 『smart pairing』 |
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大会当日のアレコレ
大会当日での気をつける事を記します。主にゲーム中の事ですね。
①ゲーム開始時(終了時も)
まずサイドボードが元の状態に戻っているか確認しましょう。
この一手間をする事でサイドボードを戻し忘れたままゲームを開始する事を回避出来ます。かく言う自分も戻し忘れでゲームロスになった事もありますし、経験がある方も少なくないと思います。それ以後は上記の確認を毎回するようにしています。
上記に関係する話でもあるのですが、第1ゲームの開始時や途中でサイドの戻し忘れといったデッキの不備に気づいた場合、ゲームを一度止めて必ずジャッジに申告してください。戻し忘れのデッキでゲームを続けることは不正行為となり失格となることがあります。
また、自分が誘発忘れをした事に後から気付いた場合もその場でジャッジを呼んでください。誘発処理を忘れたことで自分が有利な状況になっていることに気づいたにも関わらず、黙ってゲームを続行することは不正行為となり、これも失格となりかねません。
最後に、相手やジャッジに嘘をつかないでください。
ジャッジが呼ばれ、ゲームを修復をするための聞き取りをする中で、あなたの発言に嘘があったり内容が変化し続ける状況になったならゲームは続行不可能と判断され、あなたは失格となるでしょう。このような不正に関しては大会出場停止などの重いペナルティになる場合があります。
これは知っておいてほしいのですが、ジャッジはゲームの誤りを取り調べる警察官でもペナルティを下す裁判官でもありません。マジックというゲームを適正な状態にするお手伝いをしてくれている方々です。
ですから、ジャッジを呼ぶ事を躊躇ってゲームを曖昧にするのではなく、気軽にジャッジの方に頼りましょう。あなたからジャッジを呼んだのであれば、あなたを一方的に邪険する事はないでしょう。
正直に言えば勝てているゲームを負けになる事もあるかもしれません。勝ちを前に葛藤するかもしれませんが、絶対に不正は自分の為になりません。次に活かすと思って正直に向き合ってください。
②やったらダメな事
ちょっと前段で色々書いちゃいましたが、やったらダメな事を書いときます。
1.嘘をつく
伝えるのは真実のみにしましょう。
2.ゲームの勝敗をマジックのゲーム以外の方法で決める
ゲームの勝敗を決めていいのは3種類だけです。
「ゲームをして純粋な勝敗で決する」
「僕の負けでいいのであなたに無償で勝ちを譲ります(トスをする)」
「物品や賞品の授受なく、ゲーム及びマッチをID(インテンショナル・ドロー/Intentional Draw)する。(合意による引き分け)」
これら以外は絶対に行ってはいけません。
「ダイスで勝敗を決めよう」、「物品をあげるから勝ちを譲ってくれ。」などをもし対戦相手に申し込まれた場合は速やかにジャッジを呼びましょう。またゲームやマッチが進まない状態も速やかにジャッジを呼ぶとよいでしょう。
3.外部情報の参照、電子媒体の使用、無断離席
対戦のテーブルに着席したらスマートフォンなどの電子機器で情報を見たり調べたりすることは出来ません。また、紙に書いたメモであってもゲームをしている間は持ち込んで見る事は出来ません。そして、ジャッジの許可無く離席することも出来ません。
もし、ゲーム中に電話が掛かってきた、トイレに行きたくなったなど困った事が発生したら近くのジャッジを呼びましょう。
(例外としてサイドボードの入れ替え中のみ、事前に書いてきたサイドプランを見る事は可能です。その際も「サイドプランを見ます。」と一言あると優しいですね。)
4.他の人のゲームに口を出すこと
他の人のゲームに口を出すことはアドバイスとなり、言った人・言われた人ともペナルティを受ける事になりかねません。能力の誘発忘れに関しても絶対に口を挟まないでください。観戦する時は何が起こっても絶対にリアクションせず、口を挟まないようにしましょう。
ただし、ルール上でおかしな事になっていると思った場合は「すみません、ちょっとゲームを止めてください。」と伝えて、ジャッジを呼んでください。
(例えば手札が8枚なのにディスカードを忘れているとか、5マナしかないのに6マナのカードをプレイし続行しようとしているとか)
実際に観戦しているとわかると思いますが、目の前で起こったことが誘発忘れなのかルールの誤りなのか、見た瞬間に判断するのはとても難しいです。ルールに少しでも自信が無いのであれば、ゲームは観戦するだけにして指摘はしないようにしましょう。
また、REL:プロの場合はルール上の誤りであろうがなんだろうが、口を挟んではいけません。GP2日目を観戦している際は特に注意しましょう。
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以上、長々と書きましたが普段マジックを遊んでいるだけだと意外と教えて貰うことの少ない事が多いと思います。ゲーム自体は変わらずマジックなので、「へー、そんな決まりもあるんだね」という事を知ってもらえればいいかなと思います。
この記事を読んで、一人でも多くの方にペナルティやトラブルを未然に回避して頂ければ幸いです。
まずサイドボードが元の状態に戻っているか確認しましょう。
この一手間をする事でサイドボードを戻し忘れたままゲームを開始する事を回避出来ます。かく言う自分も戻し忘れでゲームロスになった事もありますし、経験がある方も少なくないと思います。それ以後は上記の確認を毎回するようにしています。
上記に関係する話でもあるのですが、第1ゲームの開始時や途中でサイドの戻し忘れといったデッキの不備に気づいた場合、ゲームを一度止めて必ずジャッジに申告してください。戻し忘れのデッキでゲームを続けることは不正行為となり失格となることがあります。
また、自分が誘発忘れをした事に後から気付いた場合もその場でジャッジを呼んでください。誘発処理を忘れたことで自分が有利な状況になっていることに気づいたにも関わらず、黙ってゲームを続行することは不正行為となり、これも失格となりかねません。
最後に、相手やジャッジに嘘をつかないでください。
ジャッジが呼ばれ、ゲームを修復をするための聞き取りをする中で、あなたの発言に嘘があったり内容が変化し続ける状況になったならゲームは続行不可能と判断され、あなたは失格となるでしょう。このような不正に関しては大会出場停止などの重いペナルティになる場合があります。
これは知っておいてほしいのですが、ジャッジはゲームの誤りを取り調べる警察官でもペナルティを下す裁判官でもありません。マジックというゲームを適正な状態にするお手伝いをしてくれている方々です。 ですから、ジャッジを呼ぶ事を躊躇ってゲームを曖昧にするのではなく、気軽にジャッジの方に頼りましょう。あなたからジャッジを呼んだのであれば、あなたを一方的に邪険する事はないでしょう。
正直に言えば勝てているゲームを負けになる事もあるかもしれません。勝ちを前に葛藤するかもしれませんが、絶対に不正は自分の為になりません。次に活かすと思って正直に向き合ってください。
②やったらダメな事
ちょっと前段で色々書いちゃいましたが、やったらダメな事を書いときます。
1.嘘をつく
伝えるのは真実のみにしましょう。
2.ゲームの勝敗をマジックのゲーム以外の方法で決める
ゲームの勝敗を決めていいのは3種類だけです。
「ゲームをして純粋な勝敗で決する」
「僕の負けでいいのであなたに無償で勝ちを譲ります(トスをする)」
「物品や賞品の授受なく、ゲーム及びマッチをID(インテンショナル・ドロー/Intentional Draw)する。(合意による引き分け)」
これら以外は絶対に行ってはいけません。
「ダイスで勝敗を決めよう」、「物品をあげるから勝ちを譲ってくれ。」などをもし対戦相手に申し込まれた場合は速やかにジャッジを呼びましょう。またゲームやマッチが進まない状態も速やかにジャッジを呼ぶとよいでしょう。
3.外部情報の参照、電子媒体の使用、無断離席
対戦のテーブルに着席したらスマートフォンなどの電子機器で情報を見たり調べたりすることは出来ません。また、紙に書いたメモであってもゲームをしている間は持ち込んで見る事は出来ません。そして、ジャッジの許可無く離席することも出来ません。
もし、ゲーム中に電話が掛かってきた、トイレに行きたくなったなど困った事が発生したら近くのジャッジを呼びましょう。
(例外としてサイドボードの入れ替え中のみ、事前に書いてきたサイドプランを見る事は可能です。その際も「サイドプランを見ます。」と一言あると優しいですね。)
4.他の人のゲームに口を出すこと
他の人のゲームに口を出すことはアドバイスとなり、言った人・言われた人ともペナルティを受ける事になりかねません。能力の誘発忘れに関しても絶対に口を挟まないでください。観戦する時は何が起こっても絶対にリアクションせず、口を挟まないようにしましょう。
ただし、ルール上でおかしな事になっていると思った場合は「すみません、ちょっとゲームを止めてください。」と伝えて、ジャッジを呼んでください。
(例えば手札が8枚なのにディスカードを忘れているとか、5マナしかないのに6マナのカードをプレイし続行しようとしているとか)
実際に観戦しているとわかると思いますが、目の前で起こったことが誘発忘れなのかルールの誤りなのか、見た瞬間に判断するのはとても難しいです。ルールに少しでも自信が無いのであれば、ゲームは観戦するだけにして指摘はしないようにしましょう。
また、REL:プロの場合はルール上の誤りであろうがなんだろうが、口を挟んではいけません。GP2日目を観戦している際は特に注意しましょう。
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以上、長々と書きましたが普段マジックを遊んでいるだけだと意外と教えて貰うことの少ない事が多いと思います。ゲーム自体は変わらずマジックなので、「へー、そんな決まりもあるんだね」という事を知ってもらえればいいかなと思います。
この記事を読んで、一人でも多くの方にペナルティやトラブルを未然に回避して頂ければ幸いです。
伝えるのは真実のみにしましょう。
「僕の負けでいいのであなたに無償で勝ちを譲ります(トスをする)」
「物品や賞品の授受なく、ゲーム及びマッチをID(インテンショナル・ドロー/Intentional Draw)する。(合意による引き分け)」