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こんにちは、高尾です。
新セット『ラヴニカの献身』の発売時期が近づいてきましたね。このセットの加入によって新たに5ギルドが加わり、全10ギルドが出揃います!これで組みたくても組めなかった2色のデッキや3色のデッキ、はたまた5色のデッキまで構築の幅は自由自在です!
僕が5年前に作成した【エスパー人間】なる怪しげなデッキも、各ショックランドと豊富なマルチカラーが織り成すメタゲームの産物でした。
(リンク先は【マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト】になります。)
既に僕の脳内でもいくつかデッキができてるのですが、何の変哲もない2色デッキばかりで正直つまらないものばかり...。やはりある程度メタが進んでからでないと本領発揮できないなぁ、と常々感じます。
いきなりデッキをご紹介するのもいいですが、まずはどんなカードが強そうか予測するところから始めるのも一興です。マジックで勝つ秘訣は、"常に人の一歩先を行く"ことだと思っています。新セットでどのカードが強そうかまでは誰しもが考えることなので、さらに一歩踏み込んで過去セットが与える影響まで考察するのが賢明です。
というわけで今回はデッキ紹介ではなく、"スタンダードで評価の上がりそうなカード10選"という形でお届けしようと思います。
第10位:イクサランの束縛
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僕が注目カード第1位に挙げていた《成長室の守護者》は、恐らく『ラヴニカの献身』で最も使われるであろう過去最強クラスの《灰色熊》です。ビートダウンからコントロールまで、緑色のデッキならどれにでも入る可能性を秘めています。時代は熊でもなければフェニックスでもドレイクでもありません、カニです!
そんなカニへのアンチカードがこの《イクサランの束縛》。テンポ的にはそこまでお得ではありませんが、全てのカニをたった1枚で一網打尽にできるなら十分です。
ただし後手番を踏んだ場合、《イクサランの束縛》を出す前に2体目のカニを出されてしまうのが玉に瑕。
第9位:炎鎖のアングラス
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一世を風靡したかつての赤黒アグロのサイドボードで活躍していたカード。再びラクドスが使えるようになったとあらば使わない手はありません。
コントロールには元々強く、グルールの《鉄葉のチャンピオン》や《原初の飢え、ガルタ》を奪ったりしても強力なので、再び脚光を浴びることになるのではないでしょうか。
第8位:帆凧の掠め盗り
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ただ1つ問題点があり、"絢爛"というキーワード能力は非常に癖があります。戦闘ダメージをプレイヤーに与えて達成するのが理想的ですが、安定して達成できるとは到底思えません。アグロ対決の後手番や相手のクリーチャーの方がサイズがでかいだけで機能しづらくなる、不安定な能力です。となれば《槍播き》のようなカードで確実にダメージを刻んでいくか、回避能力でブロックさせないかが鍵になってきます。
そこで注目したのが《帆凧の掠め盗り》です。"絢爛"を達成しやすいだけでなく、《溶岩コイル》などの除去を吸い取ってくれるので安心して《騒乱の落とし子》を着地させることができます。
第7位:無効皮のフェロックス
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【セレズニアトークン】のサイドボードにしか居場所がなかった彼ですが、ついに最もフィットするデッキが現れました。それが『ラヴニカの献身』プレビュー時から騒がれていたグルールモンスターこと【ファイヤーズ】※です。
グルールはそのほとんどがクリーチャーで構成されていることから《無効皮のフェロックス》のデメリットの影響をほぼ受けませんし、《野生の律動》から"速攻"で走らせる動きは圧巻です。"呪禁"かつ打ち消されないのでコントロールからしたらお手上げ状態ですね。4枚入る神話レアなので需要は一気に高まるでしょう。
※《ヤヴィマヤの火》すなわち《Fires of Yavimaya》を軸にしたビートダウンデッキの通称。
第6位:一斉検挙
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これまでも【ゴルガリミッドレンジ】や【イゼットドレイク】に対して【ボロスアグロ】が使っていたサイドカードですが、今後はさらに見かけることになると思います。というのも前述したグルールに対し、ゴルガリミッドレンジ以上に効果的だからです。
具体的には《成長室の守護者》、《グルールの呪文砕き》、《鉄葉のチャンピオン》、《無効皮のフェロックス》、《原初の飢え、ガルタ》などがいい的ですね。
《成長室の守護者》は勝手に複数体並んでくれますし、《無効皮のフェロックス》も単体除去で除去るより断然お手軽です。《野生の律動》が絡めばその他のクリーチャーに刺さる可能性すらあります。グルールのアンチカードとして白系アグロのサイドで活躍するでしょう。
第5位:溶岩コイル
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これまでも最もポピュラーな火力でしたが、今後はさらに需要が高まりそうです。
《恩寵の天使》や《騒乱の落とし子》、《秤の熾天使》、《首席議長ヴァニファール》など今回収録した優秀な神話レアは軒並み《溶岩コイル》で処理できちゃうんです。その他にもグルール率いる《グルールの呪文砕き》や《鉄葉のチャンピオン》なんかもいるので、的に困ることはまずありません。
第4位:ショック
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"時代はカニだ"ということをお伝えしました。
それとはまた別に《培養ドルイド》も注目されているカードの1枚で、マナクリとしては破格の性能です。《ショック》はこれらを最も低コストで効率良く除去することができます。
カニや《培養ドルイド》を使う側としては、僅か1マナの火力を常にケアすることは不可能に近いです。"絢爛"を達成するのにも一役買うので、赤単やイゼットドレイクのみならずラクドスでも出番がありそうです。
第3位:手付かずの領土
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【白黒吸血鬼】や【青緑マーフォーク】や【エルフ】など、ショックランドの参入も相まって強化される部族デッキがいくつかあります。
《手付かずの領土》は追加の多色ランドとしてそれらに組み込まれ、マナベースの安定に貢献してくれるでしょう。
過去にあった《ゲラルフの伝書使》と《雷口のヘルカイト》というタイトなマナベースのデッキも、《魂の洞窟》があったからこそ実現できた構築でした。これさえあれば、《ザル=ターのゴブリン》と《グルールの呪文砕き》と《ゴブリンの鎖回し》なんていう構築も可能です!
第2位:ハダーナの登臨
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カニと組み合わせて毎ターン3/3を生成するも良し、《培養ドルイド》と組み合わせて実質0マナで出すも良し。どちらの組み合わせも相性抜群で、そのままフィニッシャーとして運用できる点が素晴らしいです。
《楽園党の議長、ゼガーナ》を使ったマーフォークなんかでも出番がありそうです。
第1位:秋の騎士
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今回のセットは《荒野の再生》、《野生の律動》、《恐怖の劇場》など優秀なエンチャントが多く収録されています。《ハダーナの登臨》もエンチャントです。
《批判家刺殺》が入った赤単が猛威を振るう可能性も考えると、エンチャントを割れてライフゲインもできる《秋の騎士》は是非ともメインに採用したい1枚です。
ライフゲインのおかげでショックランドの痛さも緩和されるので、セレズニアに限らず様々なデッキでタッチする価値があると思います。
如何でしたでしょうか。
『ラヴニカの献身』のカードを買うのもいいですが、気になったカードがあってまだ持ってないという方は是非購入を検討してみて下さい!僕もこんな記事を書いておきながら持ってなかったカードがあるので、早速買おうと思います(笑)
次回はプロツアー参加直後の執筆になりそうですかね。あと上乗せ1点でシルバーレベルに到達するので、朗報をお届けできればと思っています。
それでは!
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