お久しぶりです、高尾です!
◆禁止改定
そしてスタンダードでも久々に禁止改定がありました!
《暴れ回るフェロキドン》解禁
登場当初は《副陽の接近》や《王神の贈り物》から出てくる《発明の天使》のライフゲインを防いだり、白黒トークンが流行っていたことからそのアンチカードとして活躍していました。
禁止になった理由は単に強すぎるというよりも、本来赤系アグロが苦手とするはずのデッキに対して相性を覆してしまうというマジックの理念に反するカードだったのが大きいでしょう。
そして約1年半の時を経てついに解禁!
個人的には環境に影響を与えない状況で解禁されると踏んでいたのですが、むしろスケープシフトや吸血鬼に対しての対抗馬として解禁されたようです。
正直赤系アグロは少しずつ日の目を見なくなっていたので、返り咲くには絶好のチャンスですね。
◆環境への具体的な影響
ではスタンダードにあるデッキそれぞれに対し、具体的にどういった影響を与えるのでしょうか。
影響度合いも含めて1つずつ見ていきましょう。
・スケープシフト 影響度:大マイナス
《死者の原野》から大量のトークンが出ることによって、自分の首を徐々に絞めてしまいます。
《風景の変容》を打った日には死にかねないですね。
また、1点ゲインランドや《ハイドロイド混成体》のライフゲインも阻止されるので赤系アグロへの耐性はかなり下がったと言えます。
・バントランプ 影響度:中マイナス
スケープシフトと同様、《ハイドロイド混成体》のライフゲインが阻止されてしまいます。
《世界を揺るがす者、ニッサ》のような別の勝ち手段もあるので幾ばくかマシですが、デッキの約半分がクリーチャーで占められているのできついのは否めません。
・吸血鬼 影響度:中マイナス
吸血鬼はライフゲインを多用すること、そこそこ横並びすることからその効果は絶大です。
ただし《傲慢な血王、ソリン》がいることから、手軽に《暴れ回るフェロキドン》を除去できるのもまた事実(ただしライフゲインはできない)。
個人的には吸血鬼vs赤単は吸血鬼側が6:4で有利だと思っていましたが、これで相性が逆転する可能性は十分にあります。
このデッキに限らず、上記2つのデッキも《不可解な終焉》をメインに採用する必要が出てくるでしょう。
ちょうど《隠された手、ケシス》を触れるカードとしても注目されていたので、さらに評価が上がりそうです。
・エスパーコントロール 影響度:小マイナス
《ケイヤの誓い》や《聖堂の鐘憑き》といったライフゲインが阻止されてしまうものの、3マナ3/3クラスは出されたら嬉しいので総じて影響は少ないでしょう。
・赤単アグロ 影響度:中プラス
前述したように本来赤系アグロが苦手な相手との相性を覆すため、サイドとしては最高級、メインでも十分採用する価値があります。
ですが意外にもその恩恵は大きくないと考えています。
というのも《ゴブリンの鎖回し》と合わせて3マナ域が膨れ、《遁走する蒸気族》や《舞台照らし》、《実験の狂乱》との兼ね合いが悪くなってしまうからです。
今のコンセプトをキープするのであれば、どちらかというとサイド向きな印象です。
もしかしたら《再燃するフェニックス》が入ったミッドレンジへと変貌を遂げるかもしれませんね。
・ジャンド恐竜 影響度:中プラス
《暴れ回るフェロキドン》は単純に恐竜ですし、ジャンド恐竜は《風景の変容》を苦手としていたのでこの加入は嬉しいです。
また《朽ちゆくレギサウルス》の枠にすっぽり入ることから、気兼ねなく赤緑2色で組めるようになったのも利点です。
・ボロスフェザー 影響度:大プラス
《軍勢の戦親分》と《黒き剣のギデオン》はややふんわりした枠だったので、このスペースに4枚入り得ます。
最近台頭した4色ケシスには相性が良いデッキだったので、ランプ系や吸血鬼に相性を改善できれば一気にトップメタに躍り出る可能性があります。
・4色ケシス 影響度:小マイナス
横並びもライフゲインもそこまでしないデッキなので、影響度は比較的小さめです。
とはいえ、PWに攻撃する前に《暴れ回るフェロキドン》を出せれば《ケイヤの誓い》のライフゲインを阻止できるのは素晴らしいですね。
◆お勧めデッキ
最後にお勧めデッキのご紹介です。
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土 地 23 枚 |
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8枚 | 7枚 | 4枚 | 4枚 | |||||
ク リ │ チ ャ │ 26 枚 |
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4枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 2枚 | 4枚 | 4枚 | ||
呪 文 11 枚 |
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3枚 | 2枚 | 4枚 | 2枚 | |||||
サ イ ド ボ │ ド 15 枚 |
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2枚 | 1枚 | 2枚 | 2枚 | 1枚 | 2枚 | 2枚 | 2枚 | |
1枚 |
グルールアグロはランプ系のデッキを苦手としていたこともあり、今の環境では正直諦めていました。
しかしここにきて希望の光が!
《暴れ回るフェロキドン》の加入によってかなり相性が改善されるはずです。
しかも《ラノワールのエルフ》から2ターン目に出せるので、他のデッキで使うよりさらなるプレッシャーがあります。
前述したように、赤単ではもっさりして《暴れ回るフェロキドン》の強みを活かせないので、メインならグルールで使うことをお勧めします。
◆最後に
いかがだったでしょうか。
記事を書いてて感じたのですがさすがは元禁止カード、環境に与える影響はかなり大きそうで正直驚いています。
モダンは頻繁に禁止改定があって大変ですが、たまにはスタンダードの禁止改定も面白いですね。
最近は赤系アグロが減少傾向にあったので、メタゲームをある程度絞れる僕の得意環境だっただけに環境が変わってちょっとショックです(泣)
9月上旬には日本選手権が控えており、準備を万全にしていた方は大変でしょうがめげずに頑張りましょう!
まずは押入れから《暴れ回るフェロキドン》を発掘するところから始めたいと思います。
それでは!