注意! ※この記事は2019年12月15日に 執筆したものになります。 ご了承下さい。
こんにちは。ジョニーのお店スポンサードプレイヤーの杉山 雄哉といいます。
今回、12/8にあったプレイヤーツアー名古屋予選をラクドスアグロにて突破することができましたので、その記事です。
1.最初に
1.デッキ選択までビートダウンは死にました。
猫と轟音に殺されました。
この2種類を乗り越えられるビートダウンカードは非常に限られており、自分は最初《探索する獣》や《アーク弓のレインジャー、ビビアン》をフィーチャーしたゴルガリアドベンチャーやグルールビートを模索していたのですが、すぐに3マナ以下の選択肢に絶望しました。
猫とクラリオンを乗り越えられる3マナ以下のプレイアブルなカードは《グルールの呪文砕き》ぐらいしかなく、早々に挫折。
しかしカード探しの過程で見つけた、《騒乱の落とし子》にはジャンドサクリファイスやジェスカイファイアーズを1枚で倒しうる可能性を感じました。
BGアドベンチャーでの《アーク弓のレインジャー、ビビアン》との同居はやや無理があったため次にジャンドサクリファイスに投入しテスト。
《大釜の使い魔》との相性は良かったものの、ボードコントロールを目指すデッキコンセプトとの噛み合わせの悪さを感じました。
そのため最後は、よりビートダウンに寄ったデッキであるラクドスサクリファイスを投入先として選択。
2マナ域の微妙に優秀なクロック継続能力も魅力でした。
対処可能な環境の除去が《残忍な騎士》であり、2点ダメージが馬鹿にならない点、環境の3色デッキがギルドランドをフル投入しておりアンタップインのダメージも馬鹿にならない点もラクドスサクリファイスにとって追い風だと感じました。
《大釜の使い魔》と《轟音のクラリオン》さえなんとかできれば、ビートダウンは成立すると信じたわけです。
最終的にPTQで使用したリストはこちら
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土 地 24 枚 |
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4枚 | 2枚 | 2枚 | 1枚 | 8枚 | 7枚 | |||
ク リ │ チ ャ │ 26 枚 |
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3枚 | 3枚 | 4枚 | 2枚 | 2枚 | 4枚 | 4枚 | 3枚 | |
1枚 | ||||||||
呪 文 10 枚 |
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3枚 | 2枚 | 1枚 | 4枚 | |||||
サ イ ド ボ │ ド 15 枚 |
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2枚 | 4枚 | 4枚 | 2枚 | 2枚 | 1枚 |
2.各カードについて
採用カード、不採用カードそれぞれについて一言ずつ触れていきます。キャットオーブンの固定パーツですが、このデッキでは貴重な1マナクロック兼絢爛要員。
《魔女のかまど》よりも多い枚数引くと悲しいので3枚に抑えています。
相手のターンエンドはあえてスルーして墓地に温存することで、こちらのターンに絢爛の種になったり、《魔女のかまど》がフリーの状態でブロッカーとして場に戻すこともよくあります。
《肉儀場の叫び》をケアして、自分のターンにかまどを起動して墓地に送り込んでおく動きも覚えておきましょう。
デッキの中で一番消極的採用なカード。《漆黒軍の騎士》と差し替えてテストしたいぐらいです。
枚数は2~4で行ったり来たり。ファイアーズ相手の1マナ2点クロックという点と《忘れられた神々の僧侶》の餌、《忘れられた神々の僧侶》で生み出されたマナの使い道としてまあしょうがないかの3枚採用。
除去でさばいてくる相手には暇なときに回収しているだけで相手が嫌な顔をするので、見た目よりは強いカードです。
このカードがあるために《初子さらい》が使えます。
殴らなくても良い(猫に止められない)、相手に対処を迫れる2マナ域ですので貴重です。
対戦相手に加えて自身を対象に取ることで、《波乱の悪魔》誘発を増やすことができることは覚えておきましょう。
回避能力持ちの2マナ3点クロック、絢爛の種。
2ターン目の赤マナ要求はかなりネックでしたが、2マナ域の他候補が弱く、最終的には4枚採用。
貴重なドローソースでもあります。
サイドの《朽ちゆくレギサウルス》との相性も◎
・その他2マナクリーチャー
《義賊》《リックス・マーディの歓楽者》《戦慄衆の解体者》《永遠衆の監督官》《ラゾテプの肉裂き》など様々試しましたが、いずれも単純なカードパワー不足。 せめて《大釜の使い魔》を突破できることが条件です。
一般的なラクドスサクリファイスには2~4枚積まれています。
が、ファイアーズ相手にアド勝負をしているような時間的余裕はなく、ジャンドサクリファイス相手にもアド勝負では分が悪くでは、《災いの歌姫、ジュディス》に枠を譲らざるを得ません。
《轟音のクラリオン》を撃たれてもドローするよりダメージを与える方がまだ勝利は近づきます。
ただでさえ渋滞の3マナ域には大型外国人四番である《騒乱の落とし子》が居座ってしまっているのですから。
《どぶ骨》が3/1になったり、《大釜の使い魔》が2/1になったり、《炎の侍祭、チャンドラ》がスーパークロックになったり、その他回避能力持ちクリーチャーと相性が良かったり《初子さらい》と合わせて相手の計算を狂わせたり、デッキ内のあらゆるカードと相性が良いスーパーサブ。
2枚までなら全然アリ。
ただし単体で仕事をしないので、他の3マナ域を優先となりました。
これ1枚で《忘れられた神々の僧侶》や《波乱の悪魔》がエンジンとなり、《初子さらい》や《強迫》《ドリルビット》をフラッシュバックできるスーパーユーティリティ。
当初4枚からスタートしましたが、色マナ要求の厳しさと熾烈な3マナ域のスタメン争いの結果2枚まで減少。隙あらば3枚に増やしたいところです。
何と言っても、環境で《大釜の使い魔》と《轟音のクラリオン》両方に耐性があるプレイアブルな3マナ以下のカードは《炎の侍祭、チャンドラ》《騒乱の落とし子》《グルールの呪文砕き》のみなのですから。
既に述べたように、《大釜の使い魔》《轟音のクラリオン》に耐性がある3マナ5点クロック。エースで四番。
積極的に+1/+1カウンターを狙っていきたいところなのですが、猫のライフゲインが微妙に相性悪かったりも。
《魔女のかまど》で食べた時に食物トークンが2つ出てくるのも地味に嬉しいところです。
ファイアーズとサクリファイスがメインメタという前提で調整を進めていたものの、シミックフラッシュがメタに急浮上してきたためにPTQ前日にインスタント除去として採用。
しかしこれは明確に間違いで、3マナ域が更なる渋滞となってしまいましたし、どうしても採用するなら《オブ・ニクシリスの残虐》の方でした。
※ 対《意地悪な狼》の相性と《炎の侍祭、チャンドラ》で再利用できるため
《大釜の使い魔》との相性も良く、4枚からスタートしたのですがやはり純粋なアドバンテージを稼ぐデッキではなく数を減らし0枚に。
《恐怖の劇場》も同様の理由で居場所をなくしました。
積極的にコンボを狙いに行くというよりはサクリファイス同型で一方的に負けないための抑止力という位置づけであり、対ファイアーズではただの《轟音のクラリオン》の的に成り下がるため1枚をサイドに下げましたが、重ね引いた時の強さというのも確かにあるので微妙なところです。(一息)
デッキ内で1番重いカード。
4マナ速攻の4点クロック。
9枚目10枚目のサクリファイスエンジンでもあります。
貴重なドローソースでもあり、3枚目を積むか悩みましたが、フラッシュ系が数を増やしそうだったため2枚に抑えました。
《初子さらい》は《忘れられた神々の僧侶》の最高のパートナー。
単純に《砕骨の巨人》なんかのブロッカーをどかして大ダメージを与える動きだけでも十分。
同型で相手の《波乱の悪魔》をもらって餌にする時が一番輝く瞬間です。
次点で相手の《打ち壊すブロントドン》で《魔女のかまど》を壊す時。
その他にも、自分の《忘れられた神々の僧侶》を即起動したり、起動後にアンタップして連続起動したり《炎の侍祭、チャンドラ》で連続拉致したりと思った以上に小回りが利くカードです。
絢爛で《騒乱の落とし子》をキャストした後、《初子さらい》で速攻パンチできれば最高だったのですが、流石にそれは望みすぎというもの。(けどよくやりそうになります) 《朽ちゆくレギサウルス》で我慢しましょう。
世のリストはほぼ《初子さらい》4積みですが、どうしてもファイアーズに腐って負けてしまいがちだったので、サイドの《反逆の行動》と1枚差し替えました。
《フェイに呪われた王、コルヴォルド》や《パルン、ニヴ=ミゼット》をパクることもよくあります。
追加の除去枠で採用されていることも多いカードですが、《幸運のクローバー》《魔女のかまど》を割れるのが便利なぐらいで、フラッシュ系が台頭してきた今、ソーサリーなのはかなりのマイナスです。
《波乱の悪魔》以外にも《初子さらい》とやや相性が良い点は覚えておきましょう。
最初は当然のように《寓話の小道》を4枚積んでいたのですが、結局《波乱の悪魔》としかシナジーは無く、基本的に3マナあれば動けるデッキのため、4マナ目のアンタップインよりも3ターン目に赤赤と黒黒が出せることを優先し《血溜まりの洞窟》に2枚差し替え。
正直3枚目4枚目もアリかも?
同様の理由で、最初は《ロークスワイン城》2枚、《エンバレス城》1枚を積んでいたのですが、3マナまでスムーズに動けることを優先し、《寓話の小道》を減らしたタイミングでこれらも基本地形に替えました。
これらの改善によって、なんとか回せるマナベースになったかなと思います。
このデッキではさすがに令和の《思考囲い》。
騎兵や各種出来事持ちクリーチャー他、《老いたる者、ガドウィック》《ハイドロイド混成体》なども落とせるカードパワー。
《強迫》よりも優先しての採用です。
スーパーレアなケースですが、自分に撃って《大釜の使い魔》を墓地に落とし、食物トークンをサクることで《波乱の悪魔》を誘発させることもあります。
3.サイドプラン・ゲームプラン
VS各種ファイアーズOUT
1《魔女のかまど》
4《波乱の悪魔》
3《初子さらい》
3《忘れられた神々の僧侶》
IN
4《朽ちゆくレギサウルス》
4《ドリルビット》
2《強迫》
1《反逆の行動》
軽量ビートをハンデス・《反逆の行動》でサポートします。
3ターン目に《騒乱の落とし子》か《朽ちゆくレギサウルス》をキャストできれば《轟音のクラリオン》を乗り越えられ、勝利は間近です。
相手の《時を解す者、テフェリー》は《創案の火》が出るとプラスに意味は無くなるため、無視してライフを詰めに行くこともままあります。
逆に《覆いを割く者、ナーセット》は《嵐拳の聖戦士》と友情コンボとなってしまうため、ライフよりも優先して落としに行くこともあります。
VSサクリファイス
OUT
3《どぶ骨》
2《嵐拳の聖戦士》
IN
1《波乱の悪魔》
1《初子さらい》
1《反逆の行動》
2《ドリルビット》
《忘れられた神々の僧侶》《波乱の悪魔》《初子さらい》の分、こちらが有利なマッチアップです。
負け筋としては《虐殺少女》《フェイに呪われた王、コルヴォルド》のため、《反逆の行動》《悪ふざけの名人、ランクル》を大事にします。
VSシミックフラシュ
OUT
3《波乱の悪魔》
3《初子さらい》
1《反逆の行動》
1《大釜の使い魔》
1《魔女のかまど》
IN
2《エンバレスの盾割り》
4《ドリルビット》
3《朽ちゆくレギサウルス》
《魔術遠眼鏡》《夜群れの伏兵》が負け筋。
それらの被害を最小化するようなサイドを行います。
こちらにインスタントで動けるカードが少ないため若干不利なマッチアップですが、こちらの早いターンのクロックや《忘れられた神々の僧侶》がそのまま残って削り切るケースも多いです。
VSティムールアドベンチャー
OUT
3《どぶ骨》
2《嵐拳の聖戦士》
1《反逆の行動》
1《災いの歌姫、ジュディス》
IN
2《エンバレスの盾割り》
1《初子さらい》
3《朽ちゆくレギサウルス》
1《波乱の悪魔》
《砕骨の巨人》でテンポを取られる動きが嫌なのですが、《魔女のかまど》があれば問題ありません。それでもタフネス2のクリーチャーは重いところから順に減らします。 《魔術遠眼鏡》ではなく《自然への回帰》を取られていることが多いため、かまどエンジンは全て残します。
負け筋としては《幸運のクローバー》《恋煩いの野獣》《エッジウォールの亭主》《厚かましい借り手》のため、《波乱の悪魔》が活躍します。
VSゴルガリアドベンチャー
OUT
3《どぶ骨》
1《反逆の行動》
IN
2《エンバレスの盾割り》
1《初子さらい》
1《波乱の悪魔》
《幸運のクローバー》の有無にもよりますが、基本はティムールアドベンチャーと一緒です。
《穢れ沼の騎士》があるので一応《朽ちゆくレギサウルス》は控えのままで。
《忘れられた神々の僧侶》《波乱の悪魔》などのシステムクリーチャーが残りやすいため、高速《恋煩いの野獣》ビート、《探索する獣》《アーク弓のレインジャー、ビビアン》《グレートヘンジ》ぐらいしか怖い部分はないでしょう。
VSラクドスナイツ
OUT
4《嵐拳の聖戦士》
1《反逆の行動》
1《災いの歌姫、ジュディス》
IN
1《初子さらい》
1《波乱の悪魔》
4《朽ちゆくレギサウルス》
《波乱の悪魔》が無双するマッチアップです。
負け筋としては《朽ちゆくレギサウルス》に《エンバレスの宝剣》が付く展開のため、少しでも楽な動きをさせないよう、展開よりも盤面の掃除を最優先します。
VSグルールアドベンチャー
OUT
3《どぶ骨》
3《嵐拳の聖戦士》
1《反逆の行動》
1《災いの歌姫、ジュディス》
IN
2《エンバレスの盾割り》
1《初子さらい》
4《朽ちゆくレギサウルス》
1《波乱の悪魔》
相手のクリーチャーのサイズに《朽ちゆくレギサウルス》で対抗するマッチアップです。
こちらには《初子さらい》。
相手には《エンバレスの宝剣》があり、緊迫感のあるダメージレースとなります。
《騒乱の落とし子》のサイズアップを計算に入れることが重要になります。
VS青白コン
OUT
2《魔女のかまど》
2《波乱の悪魔》
2《残忍な騎士》
2《初子さらい》
1《反逆の行動》
2《忘れられた神々の僧侶》
1《大釜の使い魔》
IN
4《朽ちゆくレギサウルス》
4《ドリルビット》
2《強迫》
2《エンバレスの盾割り》
《轟音のクラリオン》がない分、ジェスカイよりもやりやすい相手ですが、サイド後は《浄光の使徒》に注意が必要です。
そのため《初子さらい》《忘れられた神々の僧侶》は全てはサイドアウトしません。
VSティムール荒野
OUT
1《魔女のかまど》
2《嵐拳の聖戦士》
3《初子さらい》
1《反逆の行動》
1《忘れられた神々の僧侶》
1《大釜の使い魔》
1《災いの歌姫、ジュディス》
IN
4《朽ちゆくレギサウルス》
4《ドリルビット》
2《強迫》
《轟音のクラリオン》が《炎の一掃》になっている分やりやすい相手です。
サイド後は《夜群れの伏兵》に突っ込むことだけは避けなくてはいけません。
また、《パルン、ニヴ=ミゼット》が取られている場合もあるため、《残忍な騎士》は残します。
暇なときに食物トークンで回復しておくと、《発展+発破》での一撃死がなくなり、思わぬ1ターンが生まれるかもしれません。
それでは今回はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
12/20追記
今シーズンのMTGアリーナランクマッチについて、ゴールド4からスタートし、ラクドスサクリファイスをプレイし続けミシックに到達しました。 成績は51-19でした。
途中、様々な構成を試しながらでしたが、今の構成はこのようになっています。ご参考まで
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土 地 24 枚 |
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4枚 | 2枚 | 2枚 | 1枚 | 8枚 | 7枚 | ||
ク リ │ チ ャ │ 23 枚 |
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4枚 | 4枚 | 2枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 1枚 | |
呪 文 13 枚 |
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4枚 | 2枚 | 4枚 | 3枚 | ||||
サ イ ド ボ │ ド 15 枚 |
|||||||
2枚 | 3枚 | 3枚 | 2枚 | 1枚 | 3枚 | 1枚 |