こんにちは!辻川です!
今月末、約3年ぶりの大規模オープントーナメントであるプレイヤーコンベンションが開催されます
僕は併催される招待制イベントのチャンピオンズカップファイナルに出場予定です
この2つのイベントは構築フォーマット・パイオニアでの開催ということで、今回はややパイオニア目線も加えて注目のカードをピックアップしていこうと思います!
第5位:根導線の融合体
今回のエキスパンションの主要メカニズムである、「試作」
本来のコストより安い「試作」コストで唱えることにより、サイズは小さいですが同じ能力を持ったクリーチャーとして場に出すことができるというものです
スタンダードで猛威を振るった《創案の火》を主軸にしたデッキですが、現在パイオニアでも《巨智、ケルーガ》や《創造の座、オムナス》を携えてその頭角を現してきました
この《根導線の融合体》は、そんな《創案の火》デッキと相性のいい1枚
《創案の火》がある状態で唱えるとマナコストの支払いの必要がいので、浮いているマナで即座に能力を起動して15/15速攻での攻撃が可能です
《峰の恐怖》と組み合わせると5ターン目《峰の恐怖》→《根導線の融合体》→能力起動で攻撃せずに20点という裏道も
ケルーガを使うデッキには本来2マナ以下のカードは入れられないため序盤の盤面ががら空きになりがちですが、《根導線の融合体》なら試作コストを持っているので、アグロデッキに対して2ターン目のブロッカーとして出すことができる点もグッドですね
第4位:刃とぐろの蛇
基本は無色6マナ5/4能力なしで、支払われた色マナに応じて場に出たときの能力が増えていくという珍しいクリーチャー
過剰にマナを支払うためだけにマナコストにXが含まれているのも面白いですね
ミッドレンジの中継ぎ~フィニッシャー枠のカードになりうる1枚
2マナにつきカードを1枚引ける青マナの支払いが最も状況を選ばない能力
2マナにつき対戦相手のカードを一枚捨てさせる黒マナの支払いは強力ですが、相手の手札が0枚になってしまってからは意味がないというのが少し勿体ないですね
赤マナの支払いは2マナにつきパワー+1と速攻トランプルを得る能力
青マナや黒マナの支払いと違って累積した時の効果は弱めですが、逆に言えば1回分払うには効率が良い能力でしょうか
まだまだ守る展開なら5/4バニラで十分かもしれませんが、6/4速攻トランプルなら攻守の切り返しの起点にもなります
多色ミッドレンジでの運用想定で書いてみましたが、《ニクスの祭殿、ニクソス》を経由して爆発的な量の単色マナを注ぎ込むような使い方も面白いかもしれません
第3位:悪魔の意図
わずか2マナで、デッキ内から任意のカードをサーチできる《悪魔の教示者》
その調整版である、《悪魔の意図》が再録
追加コストにクリーチャーを生け贄に捧げる必要がある、となれば、《悪魔の教示者》に比べて大幅な弱体化といえるでしょう
でももしそのクリーチャーが生贄に捧げたいものだったら?
そう、例えば《縫い師への供給者》などです
パイオニアのパルへリオンシュートデッキは、墓地を利用した有力なコンボデッキである
いくつかのサーチカードを擁してはいるが、コンボ達成には1スロットしかない《大牙勢団の総長、脂牙》が場に出ることが必須となっています
ここを引き込めないと元も子もないので、《異界の進化》を用いて低マナクリーチャーを引き換えに《脂牙》を持ってくるルートを搭載しているパターンが多い
想定される役割としては同じだが、《異界の進化》に比べて《悪魔の意図》が勝っている点としては、クリーチャー以外をサーチできることです
例えば、既に《脂牙》を引き込んではいるが相手の墓地対策カードが邪魔でコンボに繋げられない状況などで、相手の墓地対策カードを破壊するカードをサーチすることができるのである
より器用に墓地対策をすり抜けることができるようになったパルへリオンシュートが、常滑でひと暴れするかもしれないですね
第2位:ミシュラの鋳造所
「ミシュラランド」の語源となった元祖クリーチャーになる土地こと《ミシュラの工廠》ですが、さすがに強すぎてそのまま再録とはいかなかったようです
(部族ランド以外なら《変わり谷》より強い! ちなみに《変わり谷》は、再録されればトップレア確定くらいの強さです)
やむなくリメイクされ、《ミシュラの鋳造所》として登場
クリーチャー化マナコスト、起動マナコストが少しずつ重くなり、パンプアップ効果は上昇したものの適応できるタイミングが限られてやや大振りになった印象ですね
とはいえ十分強いのではないかな?
小回りの利くミシュラランドはアグロデッキの手数を増やしたり、ミッドレンジ以降のデッキでも相手のプレインズウォーカーへの牽制役として常に有用です
第1位:街並みの地ならし屋
現在、パイオニアで大活躍中の緑単信心デッキ
そのデッキの中核であり、中盤の対策カードサーチから終盤コンボパーツのサーチまで器用にこなすのが《大いなる創造者、カーン》
その《カーン》からサーチする対策カード群の中に、相手のパーマネントに広く対処するための枠のカードとして《隕石ゴーレム》が採用されています
7マナという重さで、戦闘要員としてもあまり活躍が見込めない《隕石ゴーレム》ですが、これを《街並みの地ならし屋》に代替すると、わずか1マナ重くなっただけで一気にゲームを決めるフィニッシャー格としての役割も持たせられるのです
相手の致命的パーマネントを対処をしても、その代償としてカーンを失ってしまうなどでフィニッシュのコンボに繋げられない展開は多々ありますが、そのような展開でも8/8トランプルの巨体・蘇生持ち・繰り返し使える盤面干渉能力が何とかしてくれるでしょう
今回、アーティファクトが主体のセットということで、《石の脳》や《停滞の棺》など、《カーン》からサーチして便利そうなアーティファクトがほかにも増え、現状《カーン》を上手く使えている緑単信心は最有力デッキ候補として一歩リード!という感じですね
それでは、11月末は愛知県常滑でお会いしましょう!
第5位:誰も置き去りにしない
2マナで《墓地の侵入者》や《策謀の予見者、ラフィーン》などを釣るのもよし。
5マナで産業のタイタンや夜明けの《空、猗旺》を釣ってくるのも良い。
どこで引いても腐らなそうな印象です。
自壊して相手クリーチャーを除去する税血の収穫者との相性も〇。
今回登場の、《ヨーグモスの法務官、ギックス》も3マナなのでとても期待できます。
第4位:ファイレクシアへの門
めっちゃ面白そうなカードが来ました。
今回出たアーティファクトの中でも1番インパクトがあります。
これを使うならやっぱり《報復招来》で墓地から釣ってくるやり方が一番強そうですし、出したこれが墓地のクリーチャーを更に釣ってくれるので今あるリアニメイトと相性が良いです。
ただ今の環境には《敬虔な新米、デニック》をはじめ、墓地対ができるクリーチャーが大勢いるので、これらを場に残させないようにすることが大事になると思います。
こいつで今回出た重いアーティファクトクリーチャーたちをバンバン出すの最高に楽しそうです。
第3位:徴兵士官
僕は前のスタンでよく白単を使っていて、ローテーションが来ても最初は愛着のある白単で頑張ろうとしていたのですが、《光輝王の野心家》や《精鋭呪文縛り》といった主戦力のカードが使えなくなってしまい、どうしてもパワー不足で押し切れないと感じていました。
しかし今回の兄弟戦争で兵士の強化パーツがたくさん入ってきて、白単もいけるんじゃないかと思わせてくれました。 中でもこの徴兵士官はかなりの良カードです。
1マナ2/1兵士の時点で完璧、マナフラ受けにもなる起動型能力は手札が減りやすいアグロデッキとしてはとてもありがたいです。
僕の好きだった白単アグロは今じゃ全く見ませんが、今回の強化で少しでも戦えるようになって欲しいです。
頑張れ白単アグロ。
第2位:ファイレクシアの肉体喰らい
基本、高いマナが掛かるカードはめちゃくちゃ強いけど、入れすぎると初手に来たときに邪魔になるので採用枚数に注意が必要ですが、試作というメカニズムがこれを解決してくれます。
しかもこいつは伝説じゃないので4枚入れても全く問題なし、《キキジキの鏡像》でコピーもできます。
今の環境でこれをうまく処理出来そうなのは《土建組一家の魔除け》と《虚空裂き》、全除去だと《家の焼き払い》と《告別》くらいでしょうか。
今回出た試作持ちのアーティファクトクリーチャーの中では1番強そうです。
第1位:ヨーグモスの法務官、ギックス
今スタンをやっているとホントに3マナ?ってなるカードがありますが、それと同じくらい強いカードだと思います。
絶対上の効果だけで良かったのになぜか付いてきた起動型能力で後半に《絶望招来》や《黙示録、シェオルドレッド》が出て来て、ゲームが終わるみたいなことも全然あり得えますし、ただ能力が強いだけでなく《切り崩し》や再録される《見栄え損ない》などの次の環境で使われるであろう1マナの除去に当たらない点も非常に良いです。
とうとう次の法務官はエリシュノーンが出そうなので最後の法務官がどれだけぶっ壊れるのか気になるところです。
いかがでしたか?今回は以上になります。
気になるカードはお早めに!