こんにちは!辻川です!
いよいよ「ファイレクシア:完全なる統一」が発売ですね。
今回の舞台「新ファイレクシア」は、かつて清浄なる金属次元であった「ミラディン」という次元が、ファイレクシアの侵攻を受け完全に支配・汚染されてしまったものです。
どんな作品でも、いよいよ敵の本拠地に乗り込むという展開はワクワクしますね。
メカニズム的にも、かつて数多の超強力カードを生み出した「ファイレクシア・マナ」が復活と、今回も胸躍るセットになっていますね。
第5位:迷宮壊し、ミグロズ
これは完全に僕の好みの話なんですが、3マナ4/4のクリーチャーっていいですよね。
昔《ロクソドンの強打者》というカードが大好きで、よく使っていた記憶があります。完全にそれでハマりましたね。
たぶん能力で場に出たの1~2回しかないけど。でもその1~2回の思い出が強烈に残ってるんですよね。あれは確か秋葉原のGPTで...(以下割愛)
いや、冷静に考えて《ロクソドンの強打者》はみんな好きか。
《ミグロズ》は、そんな3マナ4/4のボディに、油カウンターを消費して起動する能力が3種類もついてます。どれも強いんですが特に注目したいのは2つ目の能力。
こういう能力を持っているクリーチャーは、アグロデッキで主導権を握っているときに本当に強いんですよね。マナを立てたまま攻撃すれば相当にブロックしづらく、その結果スルーされたりチャンプブロックされたりすれば、立てていたマナは盤面展開に使えばいいだけなので。もうほぼ腰に挿した拳銃みたいなもんです。
緑単色にもいる同じく3マナ4/4の《ふくれた汚染者》にも期待。最近のスタンダードは緑のデッキがあまり元気じゃないので、活躍してほしいという期待を込めて今回の選出は緑のカードが多いです(笑)
第4位:向上した精霊信者、ニッサ
これまで何度か登場した、ファイレクシア堕ちしたプレインズウォーカー達。
今回はなんと一挙5人とのことで、ストーリー的にも大きな見どころとなっています。
肝心のカード性能としては、全員が共通して持っている「完成化」というキーワード能力、ファイレクシア・マナを用いて唱えた場合に初期忠誠度が低くなる、という部分がネックで思ったより活躍していないシリーズでもあります。
唱えるマナ・コストにファイレクシア・マナが含まれるカードは、十数年前のレガシーを完全に破壊し、スタンダードやモダンにも大きな影響を与えた過去があります。そのせいか、とても慎重にデザインされているのが伺えますね。
今回の《ニッサ》は、そういったハンデを抱えつつもなかなか見どころがあるのではないでしょうか?
5マナで唱えて出し、+能力で4/4&忠誠値4はそれなりに堅く、前回兄弟戦争のダークホースだった対盤面カード、《兄弟仲の終焉》にも強いスタッツです。
現在のスタンダードには今日強力なアーティファクトやエンチャントも多いので、4ターン目までにきちんと《ニッサ》を守れる盤面を形成できていれば、5ターン目以降-能力連打で相手の《婚礼の発表》や《勢団の銀行破り》、変身した《鏡割りの寓話》複数枚に干渉していくことも。
盤面戦力と安全確認が十分なら、ファイレクシア・マナを使わずに唱えてからの即-7《踏み荒らし》プランで一気にリーサルを狙えるという、重いながらも柔軟なカードかなと思います。
第3位:黒の太陽の黄昏
マナコストにXを持つスペルである「黄昏」サイクルからは黒をピックアップ。
軽いクリーチャーから重いクリーチャーまで除去できる柔軟性、インスタントであることにより構え合いに強く、後述する「ドミヌス」のような破壊不能クリーチャーにも対処することができます。
また、色マナシンボルが1つなので、このサイクルの本領である「Xが5以上であるなら~」の恩恵も6マナから受けることができます。これは大きい。
相手のエースを潰しつつ墓地から《黙示録、シェオルドレッド》はもう勝ちでしょう。
序盤使うにはやや重いですが、中盤以降は文句なくゲームチェンジャー級の除去になりうる一枚。最近はミッドレンジ対決がおおいですしね。
余談ですが、最初のミラディンブロックで登場した「夜明け」サイクル、二つ目のミラディンブロックの「頂点」サイクル、そして今回で「黄昏」サイクルと、太陽の動きのサイクルが完結したのが相当エモいです。
第2位:栄光のドミヌス、モンドラク
各色に居る伝説の「ドミヌス」サイクル。特徴は、
・自分に有利に働く何かが2倍になるということ
・ファイレクシア・マナを含む起動型能力を起動すると、破壊不能カウンターを得られるということ
エンチャントのような常在能力を持ち、盤面に居座ることで効果を発揮するタイプのクリーチャーは除去されるとそれまでという弱点があります。エンチャント破壊はどのデッキにも入っているわけではないですが、クリーチャー破壊は大体のフェアデッキに入っているものですからね。
しかしこいつら「ドミヌス」たちは、生け贄の条件を満たしていればせばわずか1マナの浮きマナで、高い除去耐性を持つ状態で場に送り出せるます。これは結構すごいことです。
(ほかの色のドミヌスには浮きマナ0で起動できる奴も!)
《モンドラク》が2倍にするのは自分のトークン生成数。つまり《選定された行進》内蔵です。
クリーチャートークンはもちろん宝物トークンやパワーストーントークンなどにも適用されます。
近年のMTGはどんなデッキでもトークンの生成数がとても多くなる傾向にあるので、専用のトークンデッキじゃなくても十分雑に強い可能性があると思います。
第1位:敬慕される腐敗僧
ファイレクシアといえば、やはり毒カウンターによる毒殺デッキでしょう。
キーワード能力「感染」登場により成立したデッキはモダンでも長く活躍し、職人的愛用者も多く、全盛期には毎回使って賞金付き大会を連戦連勝していた海外プロもいたほどでした。
爆発力のあるデッキですが、初手に感染持ちクリーチャーがいないとキープできず、安定性はやや不安です。そのため、1マナの毒持ちクリーチャーが《ぎらつかせのエルフ》1スロットのみから《腐敗僧》と合わせて2スロットになることは間違いない強化。
《腐敗僧》が持つのは「感染」ではなく「毒性」のため、巨大化呪文でパワーを上げてもダメージにより与える毒カウンターの数は変わりません。しかし、自分のクリーチャーが呪文の対象になったときに相手に毒カウンターを1つ与えることができます。
感染デッキのクリーチャーは自分からも対戦相手からもとにかく呪文を撃たれるため、1回につき一つでも馬鹿にならない影響です。
爆発力の《エルフ》と堅実な《腐敗僧》、並んだら相手はどちらを対処するか相当困るはず。
周囲のデッキパワーの上昇に飲まれて最近めっきり活躍していない感染デッキですが、再び日の目を見るか。
戦闘での毒殺ではなく、《腐敗僧》とストーム呪文を組み合わせての毒殺を狙うデッキも構想されているようなので、今後の動向に注目ですね。
第5位:ウラブラスクの溶鉱炉
《鏡割りの寓話》と違い、いつ引いても強いといったカードではないですが、3ターン目に設置出来たときの破壊力は凄そうです。
ターン終了時に消えてしまうトークンをうまく使えるのはやはりサクリファイス系のデッキでしょうか。
紛争達成や《敵対するもの、オブ・ニクシリス》等の犠牲持ちとも当然相性が良いです。
後は《完成化したウェザーライト》と合わせるのも面白そうですね。
効果が独特でどんな風に活躍するのかとても気になります。
第4位:シェオルドレッドの勅令
トークンとそれ以外のクリーチャーを選んで使えるので《鏡割りの寓話》や《婚礼の発表》のような強い効果のついでに出てくるトークンに邪魔されないのが良いです。
しかもプレインズウォーカーも選べるという選択肢の多さが最高です。
布告であるメリットは今の環境だと《策謀の予見者、ラフィーン》だったり《トレイリアの恐怖》などの護法を貫通できる点や破壊不能カウンターをつけるサイクルのクリーチャーに対しても有効に使うことが出来ます。
今採用率の高い《喉首狙い》とどちらが強いかは環境によって変わるので、うまく使い分けたいです。
第3位:黒の太陽の黄昏
除去とバットリの使い分けができてしかもリアニメイトも付いてるという欲張りセット。
ただ単に強すぎて言うことがあんまりないです。
除去しながらおまけに《黙示録、シェオルドレッド》や《ファイレクシアの抹消者》を墓地から戻せたらそれだけでゲームが決まりそうな破壊力があります。黒を使うならとりあえず4枚入れて良い気がします。
第2位:スクレルヴの巣
《苦花》とやってることはほぼ同じですが毒性を持っているので並んだときの圧が凄そうです。
堕落達成すると出て来るトークンも絆魂を持つのでアップキープ毎のライフロスにも耐えられるようになるのが良いですね。
大量に並べたダニを《板金鎧の猛攻》で全体強化して殴るのもおすすめです。
第1位:裏切りの棘、ヴラスカ
まず今のスタンで最も波が来ている黒のカードであり、それでいて能力は除去、手札補充、ゲームを終わらせられるほどの豪快な奥義と様々な状況で活躍の見込めるプレインズウォーカーです。
小マイナスで《黙示録、シェオルドレッド》や今セットで再録された《ファイレクシアの抹消者》、4マナの破壊不能カウンターをつけるサイクル等、残れば勝ちの近づくカードを安定して除去できるのは強いと思います。
0の増殖は実質+1ワンドローにもできるし、奥義の後のとどめにも使えます。
《死体傀儡、ヴェンセール》との組み合わせも面白そうです。
今回のプレインズウォーカーがファイレクシア化していくのは「ええ!あいつもなるの!」というのが多くて本当に驚きでした。
いかがでしたか?今回は以上になります。
気になるカードはお早めに!