皆さんお久しぶりです!
今回はGP香港(リミテ)、PTイクサラン、GP上海(スタン)に3週間続けて参加したレポートになります。
これまで海外での連戦はした事が無かったので、今回はお試しも兼ねて連戦を体験する事にしました。
◆事前練習
事前の練習としては
①発売前のスポイラーを見てスタンの練習
②プレリリース~発売はGP静岡の為にチームシールドの練習
③発売後からはドラフトを重点的に練習(MO・合宿)
④SCGや世界選手権でメタゲームが固まった後にスタンの練習(MO)
簡単な補足としては③④はいつもならスポイラー発表時点からスタンの新しいデッキを模索するためにドラフトと並行して練習するのですが、今回はPT開催日が以前より延びた事により、スタンの研究が進み事前のメタゲームがより固まると思ったため、またGP香港もPTの前週に控えていたのでリミテもしなければならなかったのもあり、スタンの練習はメタゲームが固まった後に取り組む事にしました。
GP香港のシールドに関してはMOで2回ほどやりましたが、レアの強弱の差が大きい・特定の部族でしか使えないアンプレイアブルカードが多い・プール内の部族カードがバラつくなどの運要素が強く出る為、基本的な知識はチームシールド・ドラフトで填補しシールド練習はせずに他のフォーマット練習に時間を割きました。
スタンに関しては赤単・ティムール・青系が世界選手権で出た後も概ねこれらのデッキが多いイメージで、PTでは
ティムール>赤単>青系>機体・トークン
という順で多いと予想をしていました。自分はティムールか赤単の2択から、使用経験の蓄積があるティムールを選択。
◆GP香港(1週目)
前述の通り、シールドに関しては良いプールをもらえる事を祈ります。
が、本番は腐臭がするシールドプールから下記のデッキに・・・
なるほど。どう見てもただの黒緑ですね(空目)
と、出来たものは出来たものなので捕捉を。
今回に限らず僕は基本的にシールド構築をする際、本当に強いプールなら1つのデッキを一番良い形を求めて綺麗に作ります。
後手でも序盤を押されないマナカーブ・ドローやルーター等の安定性向上・相手のボムにやられない干渉手段・勝ち筋があるというお手本をひたすら目指す事が多いです。
逆にプールが弱い時に意識するのは「勝ち筋」です。マナカーブや綺麗さなどは特に重視しません。
僕がよく言うセリフで「綺麗なだけのデッキは勝てない」と思っているからです。これは勝ち手段が無いマナカーブが綺麗なだけのデッキという意味です。
後はデッキを2つ作って相手との相性をより良いものにするというのもやります。
上記のプールでは他に《イクサランの束縛》や《崇高な阻止》といった優秀な除去がありましたが、同じ白タッチでもカードの点数が落ちる《吠えるイージサウルス》を採用しています。
出来るだけ高マナの1対1で押し負けない盤面を維持出来るor殴れるカード・回避を持たせるエンチャントや装備品・盤面が膠着した後で強いシステムクリーチャー等の勝ち筋を優先しています。
これらはあくまで僕個人の意見なので、少しでも参考になればと思います。
話が少し脱線しましたが、本戦の話に戻ります。
正直デッキは上振れで6-3で抜けれたら御の字だなという印象でしたが、結果は相手にムチャクチャされずに本当に運良く初日7-2で抜け。二日目に望みを繋ぎます。
二日目の1stドラフトでは1-1手目《襲撃》、
1-2手目《巨大な戦慄大口》から下記の緑黒デッキを作り0-3。
確定除去が少なく、相手のエンチャント・システムクリーチャーに負ける展開が多かったです。
この時点で5敗となりましたが、2ndドラフトは1-1手目《輝くエアロサウルス》、
1-2手目《弱者成敗》
そこから下の白黒吸血鬼で3-0しPP1点を得て終了。
シールドプールを見た時と1stドラフト0-3した時は頭を抱えましたが1点だけはなんとかと言った所です・・・
●香港おまけ編
香港で見たプレート。
唐揚げ・ワッフル・アイスという組み合わせ。しかも頼んだらデカすぎて笑ってしまった(味は結構おいしかったです)
◆PTイクサラン(2週目)
一旦日本に帰国し、その週末からはPTイクサランの為にアルバカーキへ。
正確なフライト時間は覚えてませんが12時間程のフライトを経てアルバカーキへ。
スタンのデッキは結局純正ティムールで、多いと思われるティムール同型の練習をするも香港を含むリミテッドの為に時間を使っていたのでいろんなデッキとの練習は出来ないでいました。
これまでティムールを使っていた知識の蓄積を使ってなんとか乗り切るスタンスでの参加です。
使用したデッキのリストは下記になります。
《栄光をもたらす者》はメインでは強いものの、サイドでは《チャンドラの敗北》などでテンポを失う事を嫌って採用せず、《本質の散乱》にもひっかからない《領事の旗艦、スカイソブリン》と《慮外な押収》を採用しました。
後はそれによりマナベースの赤赤の負担を軽減しました。
練習の結果同型で《不屈の神、ロナス》と《慮外な押収》が有効と判断し枚数を多くしています。
まずはドラフトラウンド。
デッキは1-1手目稲妻の一撃から下の赤白です。
上振れ2-1の1-2くらいと思っていましたが本当に語るも悲惨な程事故を繰り返し毎ラウンド瞬殺されて0-3。
構築的には白のカードのマナ域が軽いので序盤に平地を引きたかったから平地を多くしてましたが、序盤は他のプレイ出来るカードがあるので、マナ域を気にせずに平地を1枚減らしておくべきでした。
プレイに関しては関与出来る所がなかったので仕方ないと割り切り気持ちをスタンに切り替えます。
スタンラウンドの当たりは下記。
R4 ×× マルドゥ機体
R5 ×× マルドゥ機体
R6 〇〇 スゥルタイコントロール
R7 〇〇 マルドゥ機体
R8 ×〇× 赤黒機体
もともと相性は良くないと不安はありましたが、あまり数が多くなくそこまで当たらないだろうと思っていた機体と多くあたり、広く練習出来なかった事が響く結果となりました。
初日落ちとなったので、二日目からはドラフトや上海に向けてスタンの練習をしていました。
同行者でもあるBMのりゅうじさんとフリーでスタン練習してましたが、《慮外な押収》が多く採用されており、《不屈の神、ロナス》だけでは決定力にかける為、《スカラベの神》入りの4Cに変更。
更に《秘宝探究者、ヴラスカ》や《自然に仕える者、ニッサ》などのプレインズウォーカーを試していました。
赤単に対しては硬直した後に《熱烈の神ハゾレト》や《ラムナプの遺跡》、《陽焼けした砂漠》といった砂漠でライフが保てない事があったので、《野望のカルトーシュ》や《貪る死肉あさり》といったライフ回復手段をサイドボードに採用。硬直後のカードとしても《スカラベの神》が悪くない。
が、勝率はいいとこ5割強といったところで、ダイス(先手後手)などでも下振れするしで、勝てる確証が持てず。
一応新しいデッキを考えるかと、帰りのフライトの際にPTの上位者リストなどを眺めつつ、プレインズウォーカーの採用率が上がっていると感じたので、《ヴラスカの侮辱》を使いたいなぁという事と自分もプレインズウォーカー使いたいなぁと感じたので青黒に《秘宝探究者、ヴラスカ》をタッチする感じのデッキの構想を。
上海までは仕事もあるしでMOリーグを3回のみしか出来ませんでしたが、下のデッキを使用し4-1.4-1.2-3で赤単に5勝1敗、ティムールに1勝1敗、スゥルタイに2勝+その他という内容で感触は悪くなかったので、青黒t緑に乗り換えることを決意。
◆GP上海(3週目)
上海へ向かう途中で深夜便からの弾丸ということもあり、ここで体調が悪くなり始める。
上海の会場付近は衛生が良くないので更に気分も滅入る事に。
とりあえず会場に着いてしばらくして1日目が開始
各ラウンドの当たりは下記。
R1 bye
R2 bye
R3 〇×〇 赤単
R4 〇〇 ティムール
R5 ×× ティムール
R6 ×× 赤単
R7 〇×× 黒ティムール
R8 〇×× 赤単
R9 No show(bye)
下記のように5-4で初日落ち。
赤単、ティムールに勝ったり負けたり。
MOでは試行回数が足りなかったので、前日に分が良かったのは単純に上振れていただけでしょう。
これは練習時間を取れずにデッキを変えた事が完全に裏目に出ました。
ですが、PTの時のままティムールで出ていても良い結果にはならなかったと思うので後悔はしていません。
スケジュールを詰め込みすぎて調整しきれなかった自分の落ち度です。
初日落ちしてしまったので二日目のリミテPTQに参加するもラスベガスに続きまたも予選ラウンド最終で負けて5没・・・
●上海補足
他の国でも言える事ですが、中国では英語が通じない事があるのでタクシーで行き先を伝える場合などは中国語で表記された地図などを見せる事をお勧めします。
◆感想
デッキ面で言えばティムールはプレインズウォーカーを増量したい。またプレインズウォーカーや《スカラベの神》に対してもう少し対処できるようにしたい。
青黒に関してはまだまだ作ったばかりでやりようがあると思いますが、まず《秘宝探究者、ヴラスカ》は1にして《スカラベの神》は3にしたいという印象はありました。それ以外だと今回は冒頭でも書いた通り、お試しで海外連戦を実施してみましたが、
練習時間が十分に取れない(少なくとも自分にはデッキを調整しきれない)、体力不足、日本でのタスクが積み上がるなど問題点が浮上しすぎましたw
友達と旅をして現地の人とマジックをするのはやはり楽しいのですが、今回の結果を加味するなら海外→1週間開けて→海外くらいが現実的だと思いました。
自分の体力的な限界や過密スケジュールでのデッキ調整の負担が知れたので、形として得たものはPP1+3の4点だけでしたが、
それ以外の経験を得たという事でそれを今後に活かしていきたいと思います。
ここまで記事を読んでくださってありがとうございます。
それでは次回の記事でお会いしましょう!