こんにちは、高尾です。
今週末は待ちに待った『プロツアー・イクサランの相克』が開催されますね。
構築フォーマットはプロツアーで久しぶりに採用されたモダン!
というわけで今回僕が紹介するのは・・・?
そう、スタンダードです!!(えっ
モダンのデッキもご紹介したいところですが、その辺はプロツアーの結果を待つことにしましょう。
◆今回の注目カード
前回は《再燃するフェニックス》に焦点を当てて赤黒アグロをご紹介しましたね。
その後《再燃するフェニックス》は値上がりし続け、『イクサランの相克』でダントツのトップレアに躍り出ました。
やはり僕の目に狂いはなかった・・・まぁ誰が見ても強いんですけどね(笑)
今回はそのトップレアとは程遠いですが男のロマンともいうべきカード、《原初の災厄、ザカマ》を使ったマナランプをご紹介します。
《原初の災厄、ザカマ》は9マナというだけあって出せば投了されるくらいのスペックの持ち主です。
除去もライフゲインも置物破壊もやり放題!
あの《絶え間ない飢餓、ウラモグ》にも引けを取らない、まさにMTG界のケルベロスもといキングギドラと呼ばれるべき存在です。
普段ビートダウン以外はあまり好んで使用しないのですが、《原初の災厄、ザカマ》の爽快感がたまらずにトーナメントで通用するレベルまで調整したので是非とも最後まで読んで頂けると嬉しいです。
◆ザカマランプ
まずはデッキリストをご覧下さい。
MO:Download
メインボードはざっくり下記のような構成です。
・砂漠10枚を含む土地24枚。
・火力呪文14枚。
・引きムラ緩和アーティファクト4枚。
・マナ加速12枚。
・フィニッシャー6枚。
ご覧の通り、火力呪文がかなり多めに入っていることがわかるかと思います。
それはこのデッキがただのマナランプではなく、コントロールして勝つ側面も併せ持っているからです。
そのコントロールする過程でアドバンテージ源となるのが《アゾールの門口》と《宝物の地図》、そして《オラーズカの拱門》です。
《アゾールの門口》と《宝物の地図》は序盤の引きムラを緩和するだけでなく、終盤の不要牌を有効牌に変える役割があります。
また変身すれば一気にマナ加速することもでき、このデッキにピッタリ。
特に《太陽の聖域》は10マナくらい容易に出るので、土地を起こす《原初の災厄、ザカマ》との相性は抜群です。
《オラーズカの拱門》はかなりの頻度で《約束の刻》からサーチしてくる土地で、ゾンビが2体出るのでほぼ5ターン目には都市の承認を得ることができます。
あとは適当に除去りつつドローを進めていけばそのうちフィニッシャーにたどり着けます。
↓
\即座に達成/
軽くその他の採用カードについて説明しておきます。
・《木端+微塵》
基本的には追加の《削剥》ですが、《アゾールの門口》で追放すると4マナ扱いになるので4マナが他にないこのデッキでは貴重です。
《太陽の聖域》の膨大なマナから《微塵》で勝つこともできます。
・《開拓+精神》
基本的には《砂の下から》の方が使いやすいのですが、これも《アゾールの門口》で追放すると9マナ扱いになったり《選別ワーム》で公開すると9点回復したりとたまに大活躍します。
・《殺戮の暴君》
除去が大量に入っている関係でメイン戦は青系コントロールにはほぼ勝てないのですが、ワンチャン作るためにこいつをメイン採用。
《熱烈の神ハゾレト》を止めてくれるので赤単相手にも言うほど悪くないです。
・《選別ワーム》
ライフを回復しながら追加のフィニッシャーを探せるいぶし銀的存在。
《原初の災厄、ザカマ》に対して《ヴラスカの侮辱》を構えられると嫌なのでその避雷針という役割もあります。
このデッキをMOの2人構築で調整しつつ、競技リーグに出たところ4-1と3-2が2回ずつと予想を裏切るなかなかの手応えでした。
中でも特に爽快だったシーンがこちら。
場に29マナ分ある状態で引いた《原初の災厄、ザカマ》。
めちゃくちゃ回復して気持ちよくなろうとしたのですが即座に投了されてしまいました。
◆終わりに
如何でしたでしょうか?
さすがにありったけの除去を入れてるだけあって本来きついはずの赤単には今のところ負けなしで、グリクシスエネルギーやマルドゥ機体、青白王神にも戦えると思います。
(ただし《殺戮の暴君》がそこまで有効じゃないコントロール、青白副陽と青白サイクリングにだけは相性最悪なはずなので諦めて下さい)。
近頃スタンダードではマナランプが息していませんでしたが、このデッキが先駆けとなってメタゲームに食い込んでくれると僕は信じてます。
《原初の災厄、ザカマ》を《本質の散乱》されて立ち直れなくなることもありますが、興味を持った方は一度回してみて欲しいです!
それでは。