こんにちは、高尾です。
2月12日、大きな禁止改定が発表されましたね。
モダンで《精神を刻む者、ジェイス》と《血編み髪のエルフ》がついに解禁!!
例え支配力が高くても4マナという重さはモダンでは間に合わない、という思い切った考えからのようです。
《精神を刻む者、ジェイス》はモダン黎明期からずっと禁止されていたので実際どこまで強いのか使ってみないとわかりません。
《血編み髪のエルフ》はかつてジャンドがTier1に君臨していた頃の獅子奮闘なイメージが強いですが、当時は《死儀礼のシャーマン》というぶっ壊れカードがあったのでそれの巻き添えを食らっただけで実際はそこまでじゃないはず・・・と甘く考えています。
・・・というわけで今回はモダンのデッキをご紹介していこうと思います。
◆デッキ選択
まずは環境把握のためにMOの5-0リストを読み漁りました。
・・・が、リストの掲載方法が新しく変更されたことで出だしから躓く羽目に。
これまでは最低10枚異なるリストをランダムに掲載していたのに対し、今後は最低20枚異なるリストを掲載するようになったのです。
ただでさえアーキタイプが多種多用なフォーマットなのに、これではメタゲームの分布が全く把握できずデッキを作るための指標が何もありません。
途方に暮れた僕は、せっかくなのでモダンでは未だ可能性が未知数な《精神を刻む者、ジェイス》を使ったデッキを組むことにしました。
《精神を刻む者、ジェイス》を使ったデッキでパッと思いついたのは、以下の5つでした。
・グリクシスコントロール
・ジェスカイコントロール
・青黒コントロール
・青白奇跡
・ブルームーン
中でも特に注目したのがブルームーン。
今までのブルームーンと言えば《血染めの月》を張って半ロック状態にしても、ゲームが長引いていずれ基本土地を引かれて負けることが多発していました。
《精神を刻む者、ジェイス》は半ロック状態にしたあと多大なリソースを得て勝てるのはもちろん、相手のライブラリートップを操作してわずかなチャンスも与えません。土地を縛ったあとのバウンス能力も見事に噛み合っていますし、このデッキのマスターピースと言えるでしょう。
◆ブルームーン
何度かリーグで回して完成したリストがこちら。
簡単に採用カードの役割について説明しておきます。
炎の斬りつけ、収穫の火、焙り焼き
憎き《タルモゴイフ》を焼くために採用。
どれも状況次第では一長一短で同じカードを重ね引きたくないので散らしてあります。
削剥
トロンの土地を縛れても《忘却石》を出されると元も子もないのでメインボードでも触れるように採用。
《虚空の杯》や《頭蓋囲い》なども壊せたりとモダンでも十分活躍できます。
撤廃
土地を縛る前に着地してしまった《ヴェールのリリアナ》や《死の影》を触れるように採用。
《謎めいた命令》と迷いましたが4マナ域が渋滞するのと《血染めの月》を張った後だとトリプルシンボルが出ない恐れがあるので《撤廃》を優先しました。
呪文嵌め
《精神を刻む者、ジェイス》と《血編み髪のエルフ》が解禁されたということは、《瞬唱の魔道士》や《タルモゴイフ》が増えるということでもあるので、メタゲーム的に強いだろうと予想して採用。
ピア・ナラーとキラン・ナラー
最初は《反逆の先導者、チャンドラ》がメインでしたが、親和がマッチアップ的にきつかったので入れ替えました。
《反逆の先導者、チャンドラ》と《精神を刻む者、ジェイス》を両方並べるよりも《ピア・ナラーとキラン・ナラー》で《精神を刻む者、ジェイス》を守った方が磐石です。
ヴィダルケンの枷、反逆の先導者、チャンドラ、嵐の神、ケラノス
サイド後は《血染めの月》が若干刺さりづらくなるので、枚数を減らして別の勝ち手段と入れ替える必要があります。
《ヴィダルケンの枷》は土地がほぼ島で構成されているこのデッキならではのカードで、《血染めの月》が減ったサイド後は特に強力です。
《反逆の先導者、チャンドラ》と《嵐の神、ケラノス》は、青系コントロールやジャンドのようなフェアデッキに対してリソース勝負できるようになります。
◆終わりに
来月に控えたグランプリ京都は3人チーム構築なわけですが、モダンだけは全くメタゲームが定まっていないのでモダン担当の人は困り果てているかと思います。
とりあえず雑多な環境だと多色になりやすい傾向にあるので、ブルームーンはそれなりに勝てると踏んでます。
実際に何度かリーグに潜って確かめてみましたが、1リーグ内で同じデッキに当たることはなかったのでしばらくはこの雑多な環境が続きそうです。
デッキ選択に悩んでいる方は是非一度このデッキを手に取って試してみてほしいです。
半ロックした後の"神ジェイス"の強さに惚れ惚れしますよ!
それでは。