皆さんお久しぶりです!松本です。
本日はレガシーで僕が使用している『URデルバー』を紹介します。
◆URデルバーとは?
デッキ名にもなっている《秘密を掘り下げる者》を始めとする軽量クリーチャーを、これまた軽量な打ち消し呪文や火力呪文でバックアップして戦うデッキです。
URデルバーにもいくつかの型があります。
『果敢』能力付きのクリーチャーが多く投入し、相手のライフを速やかに削りきる型や、
《若き紅蓮術士》を展開し、軽量呪文を重ねることで盤面の打点を上げていく型などがあります。
・・・ですが、共通しているのは相手のライフを0にする事です!(当たり前
僕がこのデッキを好むには大きく2つの理由があります。
・目標がハッキリしている。目標が「ライフ0」の為、ゲームの過程も一貫性を貫きやすい。
・速やかに相手のライフを0にできる為、不利なマッチアップはあっても無理なマッチアップは無い。
特に後者はレガシーに蔓延る即死コンボに対して、速やかに相手のライフを0にするという共通のゲームプランを持つ赤単バーンと比較すると、打ち消し呪文を採用しているので耐性があります。
シンプルなデッキが好き。呪文をいっぱい唱えたい。メインから無理なマッチアップがあるのは嫌いだ。という人にオススメしたいデッキです。
細かい呪文を重ねるデッキなので、ショーテルのようにどーんとやってばーんと勝つのが好きなんだ!!!という人にはオススメしません(笑)
URバーンを使用する以前にはグリクシスデルバーや4Cレオヴォルドなども使用していました。
しかしそれらのデッキは特殊地形が多く、《不毛の大地》や《血染めの月》といった特殊地形を対策したカードによって厳しいゲームを強いられました。
特に4Cレオヴォルドは打点も低く、対戦相手に付き合うゲーム展開が多かった為、エルドラージなどの単体のカードが強いデッキだと特に厳しいものがありました。
それに比べてURデルバーは速やかに勝利できる為、対戦相手のゲームプランに付き合わずに済みます。
更に対策として取られるカードが他のデッキに比べて少なく、ストレスを感じにくいのが魅力でした。
◆デッキリスト
現在使用しているリストは以下のようになります。
リストを見てもらえば分かりますが、僕は果敢型のURデルバーを使用しています。:Download MO Format
ざっくり下記のような構成になります。
・クリーチャーが14枚
・火力呪文が10枚
・打ち消し呪文8枚
・ドロー呪文12枚
・土地16枚
このように細かい用途や効果は違っても大枠としてはシンプルです。
それではデッキ内のカードをメインボードから個別に説明していきます。
《過酷な指導者》
レガシーで多く使われているフェッチランドを始めとし、《死儀礼のシャーマン》などに待ったの声をかける一枚。
《霊気の薬瓶》、《石鍛冶の神秘家》、そしてそれが持ってくる装備品にも有効な為、デスアンドタックス(以下デスタク)にとても有効です。
しかし、デスタク以外には明確に強いと思えるマッチアップが少ないので1枚のみの採用としています。
《真の名の宿敵》と《梅澤の十手》を出された上で勝った時は輝いて見えました。
このデッキの唯一のフリー枠はこの枠だと思っているので色々変えてみても良いと思います。
《騒乱の歓楽者》
すいません。頭悪い説明になりましたがURデルバーのこのカードはとても強力な為、どうやってこのカードを通すのかという事が重要になります。
URデルバーにはドロースペルが多く採用されていますが、手札を増やすカードはこれだけです。
《発展の代価》
単色デッキ以外には大ダメージを与えてくれるカード。
レガシーの主要なデッキでは完全に腐ってしまうのは赤単バーンくらいでしょう。マーフォークやデスタクなどの単色デッキでも特殊地形は多く入っているので腐る事はありません。
逆に言えば2マナで最低2点、果敢クリーチャーが戦場にいるなら+αのダメージは入りますし、多色のデルバーやエルドラージに通せば確実に勝利はグッと近づきます。
《騒乱の歓楽者》の項で記述しましたが、URデルバーはカードを増やす手段に乏しい為、3点を越える火力はカード2枚以上の働きをしてくれているのでとても重要な1枚です。
以上の理由で僕はメイン3枚に加えてサイドに4枚目を採用しています。
次はサイドボードのカードの説明に移っていきましょう。
《硫黄の渦》
除去やハンデスでこちらのダメージリソースを削いできつつ、クリーチャーが少ないなどの理由でこちらのライフにプレッシャーをかけてこないデッキに対してサイドインします。
火力呪文のダメージは有限なので、恒久的にダメージを与えてくれるカードがあるのは嬉しいです。
コントロール相手や、《石鍛冶の神秘家》絡みの《殴打頭蓋》と《梅澤の十手》のライフゲインを止めてくれるのも頼もしいです。
《外科的摘出》
主にリアニメイトなどの墓地を使うデッキに対してサイドインします。
墓地対策は他にもありますが、元々土地が少ないこのデッキでは1マナは大切ですし、ドロー呪文を打ってフルタップの状態からプレイ出来るという点で置き物系の墓地対策より優れている為、こちらを優先しています。
《狼狽の嵐》
メインボードには《目くらまし》、《意志の力》と最低限の打ち消し呪文しか入れていないのでサイドに追加の打ち消しを採用することになるのですが、例えば《呪文貫き》なども候補となります。
それでは何故《狼狽の嵐》を採用しているのかと言うと、URデルバーは《血染めの月》や《精神を刻むもの、ジェイス》といった《狼狽の嵐》で消せないものに対しては他のデッキよりかは耐性があると思っているからです。
ですが、反面《虚空の杯》や《三なる宝球》のようなキラーカードを消せないのも事実です。
僕は後述のように《粉々》を多く採用しているのでこの枠は現状《狼狽の嵐》にしていますが、他の打ち消し呪文ももちろん採用の余地はあると思います。
《粉々》
《殴打頭蓋》、《梅澤の十手》、《虚空の杯》、《三なる宝球》といった機能するとほぼ負けのカードを許さない。3枚。
《真髄の針》
土地単の《イス卿の迷路》や《演劇の舞台》などの普通は干渉できないパーマネントを対策することが出来るのはとても頼もしいです。
書ききれない程用途は広く、いざあると嬉しい1枚。
《過酷な指導者》
メインボードの項にもありましたがデスタク用のようなデッキに対してサイドインするカード。正直フリー枠。
個人的にはまだ試していないけど、《騒乱の歓楽者》か《真髄の針》の追加でもいいかなと思ってます。
《方向転換》も試してみたいなあと思っています。
◆サイドプラン
下記に僕が主要デッキとやる際のサイドプランを記しておきます。
ただし、特定の型としか相手していない事もあるのであくまで参考にして頂ければと思います。
対グリクシスデルバー・4Cレオヴォルド
先手
IN
1 《渋面の溶岩使い》
1 《狼狽の嵐》
2 《紅蓮破》
1 《発展の代価》
後手
IN
1 《渋面の溶岩使い》
2 《狼狽の嵐》
2 《紅蓮破》
1 《発展の代価》
これらのマッチは相手が軽量の打ち消し呪文やハンデスが追加される事、また確定で打ち消したいビッグスペルが少なめな事を考慮し、基本ディスアドバンテージになりやすい《意志の力》を抜いています。
その代わりは軽量呪文の応酬をしやすい軽いカードを追加します。
対青白奇跡
先手
IN
1 《渋面の溶岩使い》
2 《狼狽の嵐》
2 《紅蓮破》
2 《硫黄の渦》
OUT
3 《発展の代価》
2 《目くらまし》
2 《意志の力》
後手
IN
1 《渋面の溶岩使い》
2 《狼狽の嵐》
2 《紅蓮破》
2 《硫黄の渦》
OUT
3 《発展の代価》
3 《目くらまし》
1 《意志の力》
このマッチは基本土地が多い相手なので《発展の代価》を抜き、比較的土地の伸びるデッキの為《目くらまし》を減らします。
《僧院の導師》、《精神を刻むもの、ジェイス》、《天使への願い》あたりがこのデッキの勝利手段となりますが、前者二つは火力呪文があるデッキ構成上、比較的対応しやすいので《天使への願い》に触る事の出来るカードとして《目くらまし》より《意志の力》を優先し残しています。
相手の驚異が少ないので、自分が攻め続ける為にこちらのクリーチャーは正直なんでもよいですが減らしたくはないですね。
対エルドラージ
先手
後手
前述の通り《虚空の杯》や《アメジストのとげ》などのこちらの動きを阻害するアーティファクトが複数ある想定で《粉々》は必須。後手時には《終末を招くもの》や《漸増爆弾》が間に合いやすくなるので特に腐りやすくなる《目くらまし》を更に減らして《真髄の針》を追加します。
対デス&タックス
先手・後手ともに
IN
3 《粉々》
1 《渋面の溶岩使い》
1 《過酷な指導者》
1 《真髄の針》
OUT
1 《意志の力》
4 《目くらまし》
1 《発展の代価》
このマッチでは起動型能力の多いデッキの為《過酷な指導者》を追加。《魂の洞窟》や《霊気の薬瓶》で打ち消し呪文の価値は低めですが、各種装備品や《剣を鍬に》、一応《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》などを考慮し《目くらまし》ではそれらを消しにくいですが、《意志の力》では打ち消し可能なので《意志の力》は残すようにしています。
特にサイドから追加する《渋面の溶岩使い》を場に定着させやすくなるのは嬉しいです。
◆終わりに
以上、僕が使用しているURデルバーの紹介でした。
このデッキで大きな大会に出た事が無いので主な戦績を示せなくて申し訳ないですが、地元のレガシー大会(予選5回戦+SE3回)優勝した後、デュアラン争奪戦(予選5回戦+SE3回)も優勝しているので最低限は戦えるとは思います・・・
これを見て使ってみようかなと思っていただけたり、少しでも参考になれば幸いです。
これ書いてたらレガシーやりたくなってきたなぁ(GP京都スタン担当)
ここまで読んでくださってありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。